捏造慰安婦問題 安倍政権が日韓合意で目指す政権運営スタイルについて

本稿は、拙ブログコメント常連の「その日暮らし」さん、「Suica割」さんとのコラボとなる。
当初計画の予定外の出稿となるが、日韓合意に関し、いら立っておられる保守層向けに参考になればと思い、出稿決断した。

本稿は、拙ブログ管理人が安倍政権について部分肯定部分否定派である前提での作文であること、ご理解いただきたい。

本題に入らせていただく。

「その日暮らし」さんは安倍政権の政権運営について、一般論としてかく評している。

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http://nihonnococoro.at.webry.info/201601/article_3.html#comment

その日暮らし
2016/01/05 13:11

いずれにせよ、最終的な評価は仰るとおりで数年後、結果論でしかわからないと思います。
そして、これは第二次安倍政権のいつものパターンです。
皆が忘れた頃に多分結果が出てますよ。

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私は、こういう評価があることについて、感覚的にはわからない訳ではない。

この趣旨に近いブログがある。件の日韓合意について、かく言及している。

「慰安婦騒動」安倍総理はなぜ大博打を打ったのか!
http://blogs.yahoo.co.jp/nagomi3878/41287351.html

一方、「Suica割」さんは安倍政権の運営について、芸術と政治を並べて見て、「すぐに良し悪しが分からないところも、人によって評価する点が違うところも、セオリー無視が良い場合があるところも似ている」という見解である。

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http://nihonnococoro.at.webry.info/201601/article_3.html#comment

Suica割
2016/1/7 20:52
その昔、ド・ゴールフランス大統領は、政治とは芸術であると言っておられました。 確かに芸術と政治を並べて見た場合、すぐに良し悪しが分からないところも、人によって評価する点が違うところも、セオリー無視が良い場合があるところも似ています。 よって、ラストの評価が定まるまで、特段、大きなミスが無い限りは冷静に眺めておく方が吉と思います。 冷静に比較検討された結果、揉めまくった平和法案は、マスコミが大騒ぎしていたのがバカらしいほど、今までと何が変わったか良く分からない位、変化がない。 特定秘密法案も内容がどうして問題になるか分からない位、妥当と振り回されていたのがあほらしいです。 それもこれも、分析出来ないし、ミスリードばかりするマスコミがかなり悪いのですが。

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芸術と政治を並べてみて、超人気ブログの分析をしたい。

たとえば、人気ブロガー三橋貴明が、日韓合意を受け、記者会見発表直後に出した見解は、否定的だった。

安倍総理は、ご先祖様を穢した
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12111376946.html

続 安倍総理は、ご先祖様を穢した
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12111732704.html

最初から、批判的ポジションを取ろうと決めているから、とりあえずこういう結論を導いたと私はみている。

実は、拙ブログ、このブログのシナリオに似ていると言われた時期がある。もし、三橋貴明が、拙ブログがしたような手順で、あるべき論まで事前検討していた場合は、本件どういうスタンスだったか、考えてみたい。

・捏造慰安婦問題 そもそもどういう日韓合意を目指すべきだったのか?
http://nihonnococoro.at.webry.info/201601/article_8.html

当然、官邸に陳情書を提出したはずだ。コネが効くなら、アポイントをとって説明がてら官邸に出向いたかもしれない。もし、そういう経緯があったら、三橋貴明は年末のあの二稿のような批判はしないと私はみる。

つまり
即座に何か書けと言われれば、批判的ポジションをとる傾向になりやすいこと、
時間を置いて何か書けと言われれば、提言モードに近づく可能性を指摘するのである。
それゆえ、正しい政治的判断であれば、「忘れた頃に結果は出ている」あるいは「結果は忘れた頃に出ている」みたいな評価に落ち着くのではないかと。

では、私はどうだったか。
日韓合意のニュースを読んだ一瞬は、カッーとなりそうになった。が、こうして10日間に亘る悪戦苦闘を経て、自身としての「あるべき論」を見出し、やっと冷静な気分になれた。「あるべき論」との対比において、ゼロか百でない、ポジションに自分がいることを見出した。

なお、私個人は、仕事上、「あるべき論」を見出した状況下では、冷静でいられるタイプである。仕事上は、あるべき論を持たない人は、常に従属的立ち場を強いられることはままある。上司だろうが社長だろうが、それは避けられない。

ただ、専門家、言論人たちが、「あるべき論」について、全体を俯瞰し具体的に示すケースは稀だ。専門家、言論人が未熟な事案の場合、それが政権側の政権運営リスクにもろに降りかかる。
「あるべき論」がなく、かつ共有化されない中で、政権側はギリギリの判断を余儀なくされる。

一般論として、評論家というものは、部分的に指摘さえすれば、それを見ているひとたちは納得する。リスクが極小化しやすい気楽な稼業である。提言などすれば、もしハズれた場合は、責任を問われるケースがある関係で、処世術的には、できれば批判のポジションをとる方を選ぶはずなのだ。

そして、支持層は、(決して提言しない、そもそも提言できる能力がないかもしれない)これら評論家たちを見習い、個別事項を捉まえ、あれが問題、これが問題、問題点を指摘することになる………
日本の保守政界における、政治家と支持層の間に、そういうギャップがあることを、私は指摘するのである。

左翼はどうか。頭脳部分、実行部隊、間接支援、分業が成立している………保守には頭脳部分と、間接支援が………

話題を変えよう。

また、「その日暮らし」さんは、安倍政権の腹黒な政権運営について、かく分析している。

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http://nihonnococoro.at.webry.info/201601/article_3.html#comment

その日暮らし
2016/01/06 16:39

安倍さんは第一次政権の失脚の際、自民党にそして彼を後ろで応援してたはずの所謂真正保守、国士様方に絶望したんだと思います。

故に、常に考えているのは目先の支持率ではなく、任期を全うし、長期政権となってやりたいことを周到に準備してじわじわやっていく。
そのための準備とは例えば経済対策だったり、或いは地道な外交だったり、党内の掃除だったり。
傍目にはわかりにくかったり、或いは所謂真正保守の皆様からみたら生ぬるい、或いは売国的だと感じる様なことだって、高い視点から見た大局的展望をもって粘り強く行う。
わざわざ、保守層の機嫌を取るようなことはしません。
安倍さんが今見てるのは、広範囲の平均的な日本人であり、その子々孫々の未来だと思います。
そのためにも、やはり所謂呪縛が如き戦後レジームは終わらせなくてはならない。

最終目的とは勿論日本人の生命と財産を国家が守ることも出来ない日本国憲法の改正、ないし自主憲法の制定。
そのためには、とことん腹黒く老獪な政治をやる決意なのだと私は感じてます。

安倍政権になって、わざと祭り上げられ早速とばかりに色々と炙り出されて潰された人達、何人も居たかと思います。
思い出されると安倍さんのやり方がわかると思います。
ここまで老獪で冷徹な政治家は戦後居なかったのでは無いでしょうか。

その日暮らし
2016/01/07 12:39

私も無条件賛成派では無いのですが、結果論で見ると後からあれはそういうことだったのか。と思い当たることがままあり、それが真相かどうかはあくまで私個人の推測によります。

安倍さんの今のやり方は結果論として国民の為国益の為となったとしても、国民に負担を掛けすぎている気がするのです。
例えば消費税なんかそうですが、そうしなければそうして見せなければ財務省やその子飼いの増税派議員達のメンツを潰し黙らせることが出来なかったというのはわかるんです。
だけど、そのせいで本来国民が獲るはずだったアベノミクスの恩恵はかなり目減りしてしまいました。
勿論、アベノミクスが無ければそもそもその恩恵もクソも無いのですが…。
なんとも、理屈ではわかっても心情的にはモヤモヤするんです。

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この感覚、公共事業系の勤務経験ある方ならおわかりいただけると思う。どういうことかと言うと

・本当は道路を通行止めにしなくて済む道路工事なのに、わざわざ通行止め期間を設定して、過疎地の人に生活道路の有難味を実感させる
・水道を断水しなくても済む工事なのに、わざわざ断水時間を設定して、その地域の人に水道事業についての必要性を認識させる
・本当は図書館閉館日しなくても済むのに、蔵書整理日をたくさん設け、利用者に図書館の存在意義を埋め込む
・本当は停電しなくて済むのに、離島の住民全体に、電気のある生活の有難味を実感させるために、停電時間を設ける

私は、見学先の所長さんから、こういう趣旨の話を聞かされたことがある。

保守層にとって、珍しく長期政権が見込める、今の安倍政権は空気のような存在になりつつある。

第一次安倍政権で煮え湯を、マスコミから、左翼から、保守からも、飲まされた、安倍首相は雌伏の時代、何を考えたか?

私は、支持層である保守層に、安倍首相で良かったな、と思われるような演技をしようとしているのではないかと思うのだ。第一次安倍政権時代、政策課題はどれも最短時間、それもストレートに実施された。しかし、政権はまもなくひっくり返された。

そこで、第二次安倍政権時代はどうするか?

わざとに、危ない綱渡りをしてみせて、保守層を一瞬ヒヤッとさせるのである。時に、腹だたしい思いをさせるのである。

売国奴を総務会長にしてみたり、大臣にしてみたり、NSCを担当させてみたり、日韓合意に係わる重大な条件を小出しに発表するのもそうなのだろう。
保守層は、最初聞いた時は、一様にカッカする。第一次安倍政権時代と違うではないか!と

私が思うに、支持層を少しヒヤっとさせないと、内圧がかからないため、事がうまく運ばないことを安倍首相は体験的に学んだのではないかと思っている。

本心では、これはこういう手順でこうなっていつまでに……シナリオとして見えているはずである。

わざとに、逆行する素振りを見せ、左翼の手中に落ちたかに見せて、左翼を油断させる一方、保守層の内圧をちゃっかり利用し、軌道修正を順次図る………

私には、(ちゃっかりした性格の)安倍首相の、以下の、囁くような言い分が聞こえてくるような気がするのである。

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◇皆さん、陳情下手ですね。それなりの陳情文書でない場合、この件動けないんですよ!

◇なぜ、要望をしっかり作文してくれないんですか?作文してくれたら、事務次官に直接指示するのに!

◇国会対策、マスコミ対策、結構大変であること、わかってるんですか?

◇皆さん、みんな安全な岩陰に隠れているだけじゃありませんか!

◇誰も日韓合意に係わるビジョンを、あるべき論を示していないじゃありませんか?

◇皆さんが言っていること、どれもこれも問題点の指摘じゃないですか?

◇問題点の指摘しかできない人を専門家と言うんですか?だったら、担当する官邸スタッフが国内で唯一最高の専門家ということでいいんですよね!?

◇どのケースが、一番国益になるのか、誰も比較して説明してくれていないじゃないですか?

◇誰も捏造慰安婦問題解決の最善手のイメージを文章化していないじゃないですか?

◇日韓交渉の切り札について誰も情報提供してくれないじゃないですか?

◇なんで私だけ、単騎で突撃しなければならないんですか?

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部分肯定部分否定派の私は、安倍首相は本心では、こう思っているのではないかと推測しているので、日韓合意に係わるテーマについて、「官邸スタッフになったつもりで安倍首相が上司だと見立て………」という一文を挿入して出稿したのである。

私は、考え過ぎであろうか?
それとも、これらは手前勝手なパロデイ的創作文集なのであろうか?









この記事へのコメント

Suica割
2016年01月09日 09:49
そもそも、文章をしっかりと確認することなく批判する連中にほとほと困っているのが、官邸の実情なんでしょう。
そして、一番問題なのが、欧米での慰安婦の立場の理解と日本国内での慰安婦の立場の理解の解離が大きくて、それを理解しないことには、文章の真意が読み取れないことです。
欧米では、未だに慰安婦は無休かつ無給で奴隷として、売春行為をさせられていたという話が支配的です。
まずは、その話は違うのだよとわからせてからではないと、日本には責任は無いという結論に持っていく事は出来ません。
そういう事になっているということが、保守派の間に広がっているとは言えない現状で、先の日韓の慰安婦問題の会見を見れば、とんでもない裏切りと感じる人々がいても不思議ではありません。
反日はどこからくるのという、ブログ様でそういった欧米での慰安婦の立場の理解についての事情の記事を見てから、官邸は、本当に良くこのラインで韓国を押し止めたと私は評価したいです。
保守派の方々はこのような荊の道を官邸の人々は歩いてこの成果を得たことを知って、同じことを言えたのか自問自答して頂きたいですし、このような話は保守派が共有化すべき話です。
Suica割
2016年01月09日 10:14
皆さん、なかなか話題にはしないのだが、実は韓国も主張が軟化している事に管理人様はお気づきでしょうか?

最初期には、強要が問題としていたのが、強要性が問題とトーンダウンしています。
私は、それが韓国の本音であり、強要が問題というのは、ふっかけではないかと考えています。
韓国政府は分かっていて、まずは、高値で揺さぶり、本音で和解。出来れば、より利益が得られたら御の字というつもりだったのでしょう。

この見方で考えると、前回記事へのコメントで書いた条件がやけに、自分で言うのもなんですが、生々しい具体的なものに見えてきます。
管理人
2016年01月09日 14:47
最近のSuica割さんの投稿、コメント欄で終らせるのがもったいない内容です。
私が書けていない部分について、Suica割さんが旨く書かれていると思って読まさせていただきました。

<そもそも、文章をしっかりと確認することなく批判する連中にほとほと困っているのが、官邸の実情なんでしょう。
<保守派の方々はこのような荊の道を官邸の人々は歩いてこの成果を得たことを知って、同じことを言えたのか自問自答して頂きたいですし、このような話は保守派が共有化すべき話です。

企画・戦略部署にいた経験がないと、ここまで言い切ることはできません。私は、何度もそういう経験がありました。

<この見方で考えると、前回記事へのコメントで書いた条件がやけに、自分で言うのもなんですが、生々しい具体的なものに見えてきます。

アーカイブ化する価値がある文章だと思っております。Suica割さんのイメージするスペックとセットなら最強の提言になりえるのでは?
その日暮らし
2016年01月12日 21:17
取り上げていただいて恐縮です。

個人的には慰安婦問題も含め対韓外交は外堀を埋めていって結果として逃げ場が無くなって自滅させる以外無いと思ってます。
あの国と、今に至って和解するなどと言うことはあり得ないと思います。
あの国は、筋金入りの反日国家となるために百万を超える夥しい自国民を虐殺した国ですから、あの国が存在する限り和解なんて無理です。
正論を語れる、ごく一部の少数派はそのうち韓国人でいることに絶望して韓国人であることを自ら放棄しています。あの国では未だ正論を吐けば命が危ういのです。

青山氏は安倍さんの軽率だとしきりとコメントしてますが、いずれにせよ数年しないと結果は出ないと思います。

慰安婦に関して言えば、国家犯罪では無く、悪質女衒による刑事事件。当時半島は日本でしたから犯罪を取り締まりきれなかった日本政府の落ち度。
また、そういう悪質女衒をそれを知っていながら慰安所の運営に関与させ続けた。
その点により道義的責任を果たすため、国費より道義上の支援金を支払うと。
このパターンでなら対外的には日本は半世紀以上前の事にまで人道的責任を果たす人権を守る国であるというアピールにもなります。
韓国は現在進行形で悪質女衒はなんら罰せられること無く未だ命脈を保ち、今は海外の貧しい国の女の人を騙して韓国に連れてきて奴隷として売り飛ばしたり、不本意な結婚を強要したり、或いは売春宿で無給で監禁して働かせたり。

故に、毒饅頭であると判断したのですが、果たしてどういう展開になるのかは気になります。
管理人
2016年01月13日 16:58
私は、最善策ではないものの、ベターケースに分類できる選択をしたのではないかと想定します。
最善策を選ぶと正攻法主体となり合意には至らず、毒饅頭もない。
が、ベターケースとすることで、正攻法の代わりに、まぎらわしい毒まんじゅうを仕込みやすくなった?
何が毒饅頭なのか?謎解きはしばらく続きそうです。

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