捏造慰安婦問題 安倍政権は韓国に屈したのか?

本稿は、

捏造慰安婦問題日韓最終合意? 安倍首相が目論む?再提議防止策
http://nihonnococoro.at.webry.info/201511/article_4.html

の続編である。


安倍政権は、予想に反し、保守層の批判覚悟で、韓国政府との間で慰安婦問題の最終処置を協議・決定したようだ。

首相、保守派の批判覚悟で慰安婦問題の合意推進
http://www.yomiuri.co.jp/politics/20151229-OYT1T50056.html?from=ytop_main2

私は、直感的には、この処置には、反対である。

一方で、拙ブログは、基本的に安倍外交支持派である。
そういう趣旨で出稿してきた。

従って、今回も、文章化した結果として、なぜそういう判断をするに至ったかについて、推論する。

これは、私の手前勝手な推論である。



私は、直感的には、安倍首相の判断に、反発している。しかし、こうして文章化することで、なぜそう判断したか、わかることがある。

私とて、安倍首相の判断を、非難するのはたやすい。その方が楽なのだ。
また、愛国政治家が見解を発表したメルマガや有名愛国ブロガーの見解を、本稿にて丸ごとコピペし、紹介した方が楽なことくらいは心得ている。

しかし、その愛国政治家の関係者が、拙ブログの読者だったとした場合、あなたなら、どうされるであろうか?
拙ブログは、提言型ブログを指向し、かつそういう読者層をターゲットとしてきた関係で
一般の読者さんからすると意外な事だが、そういうことは起こり得ることなのだ!

誰でも楽な方を選ぶこと、当然だと思う。
かくいう私も、眼の前で起きていることについて
あれもけしからん、これもけしからん
と書く方が、数段楽なことくらいは、身を以て体験している。

そして、大勢が決するまでとにかくダンマリして様子見する方が得なことくらいは、ビジネス経験的に知っている。
ランキングブロガーであれば、リスクを負うような出稿は避け、大勢が決まってから、産経の批判記事等を引用し、自説と称する意見を書くのは、ランキング界で生き残るための堅実なやり方ではある。

読者の皆様は、どの立場を選ばれるであろうか?

私は、敢えて難しい立ち位置を選ぶ。
拙ブログは非営利のブログなので、(保守ビジネス屋のブログとは異なり)、失うものはない。
また、そうすることで、スキルアップしたいし、こういう難題を扱うことでスキルアップできると思うからだ。

皆様は、デイベートの訓練をされたことがあるだろうか?
私は、ビジネス英会話学校で、敢えて不利なポジションを担当させられ、鍛えられた経験がある。
日本語でもうまく言えないことを、英語で喋らせられるのであるから、頭がオーバーヒートする日々が1カ月は続いた。

橋下徹なら、たぶん、私と同じポジションをとるだろう。なぜなら、それが極めて少数派で、その少数派のポジションをとることで有権者の記憶に残り選挙戦に有利だと判断するかもしれない。

従って、「捏造慰安婦問題に対し日本政府がとった最終処置」へのアプローチとして、大まかに言って選択肢は二つ存在する。

一つ目の選択肢はこうなる。

公開されている情報などからしようと思えばできるのに、分析も検証もせず、あれもけしからん、これもけしからんと繰り返し、それでいて、根拠探しもせず、文章化もせず、愛国政治家の文章を全文コピペして、自らを真正保守だと名乗るのであろうか?

二つ目の選択肢はこうなる。

安倍政権による外交判断について感情を殺し、どういう合理的判断が働いて、どういうシナリオなら、今回の決着が妥当だと解することができるのか、そう判断するに至るシナリオを見出し、判断の妥当性を評価する立場を選ばれるのであろうか?

前者は、殿様気分の、思考停止の保守層
後者は、ロビイスト指向の、考え続ける保守層
のスタンスではないかと、思う。

私は、次世代の党支持者である関係で、分析も検証もせず、文章化もせず、自ら真正保守だと名乗ることは、スタンス上は可能である。

しかし、今回については、そうしない。

なぜ、そうしないのか?

10億という金額を聞いただけで、シナリオとしてはっきり見えることがあるのだ。

二つのケースをモデル化し比較してみたい。

・ケース1
安倍政権が今回選んだ、10億で最終解決に至るケースである。韓国が再びむし返した場合、どういう結末になるのか、予想がつかないこと、アメリカに設置された慰安婦像の処置、アメリカの韓国系団体の動き、不透明要素はあるものの、最終的な費用支出額は、謀略に遭わない限り、最大10億と見積もれる可能性がある。

・ケース2
読者の皆様は、安倍政権が韓国が仕掛ける捏造慰安婦問題について、国際広報を徹底的やればいいと思っているはずである。この場合、最終的に日韓政府が最終解決に向けて合意したにせよ、数年間で、最低数百億、下手をすると一千億もの金額の支出を余儀なくされる、と私は予想する。
この場合の政府の支出予想を私は、数年間で最低で数百億と見積もった。

ただ、ケース1、ケース2、金額だけで比較すると、数百億くらいの差がでる。
正しいことを主張し続けて数百億かかって、韓国が絶対に折れない場合どうするのか?今回のように、最終合意のために10億の追加措置が必要となった場合、それまでの数百億は無駄金になるのだ。

そう考えると、ケース1の方が、10年スパンでみれば、費用的に決定的に安上がりとなる可能性があるのだ。そして、10年後、従軍慰安婦と称する方々は、ほとんどが生きていないかもしれないことも追い風となる。

とりあえず、私は、こういう見方が存在するということを示した。

直感で考えれば、確かに、安倍政権がやっていることはおかしいし、憤懣やる方ない。

しかし、ビジネス的視点に立てば、特にゲーム理論で考えれば、大騒ぎしたところで「余計に金がかかるだけの結果になる」という、文章化しない人にとっては予想外の「皮肉なケース」が存在するのだ。

一応、歴史認識問題に対し、政治家がとるであろう選択肢は、三通りある。

・主張の実現のために、いくらでも税金を導入すべきだとするケース
・状況によっては、税金投入すべきでないとするケース
・そのどちらでもないケース

とりあえず、私は、本件の判断のモデルケースとして、2ケースが存在しているであろうことを予想した。

私は、直感で判断することを否定するものではない。
ただし、具体的想定もせずに、好き嫌いの次元で大騒ぎしたところで、事は何も変わらない。

まして、外交問題を論じるなら、何を以て得とするのか、何と何を交渉の取引材料として成立させるのか、くらいは、文章化できていなければ話にならない。

日韓外交の問題を語るなら、安倍政権以前の政権と比較して、何度も首脳外交した、ベトナム、インド、トルコ、モンゴル、オーストラリアなどの周辺諸国とのやりとり、首脳外交の経緯をきちんとおさえ、分析、検証しなくてどうするのか。

私は、これを読まれた皆様にどういう視点で眺めるのか、その視点の確認を求めている。

・日韓外交に限定して論じるのか
・何度も首脳外交した、ベトナム、インド、トルコ、モンゴル、オーストラリアとの外交経緯を踏まえて、今回の日韓交渉を眺めるのか

ケースは2つ存在する。

少なくとも、拙ブログは、安倍外交の経緯とその成果について、他のどの保守系ブログよりも、分析、検証してきた。

それゆえ、そういう前提があって、今回の日韓外交について、何が起きてそうなったのか?、何が目的でそうするのか?考え始めている。

今回の日韓外交について、殊更問題視される方に申しあげたい。
そもそも安倍政権は、それ以前の政権と比較し、日韓外交をその他の周辺各国と比較し特別視してこなかった。それゆえ、今回の日韓外交における意外な結末について、憤激される方こそ、周辺各国との外交経緯をまずおさえるべきだ。それは調査上、必要な手順なのだ。

その前提で、日韓外交が従来と比較し、どういう位置づけのものに変質しているのか、以前と様変わりしない程度の次元のものなのか、安倍政権が対応した周辺各国の視点から冷静に眺めるべき、なのである。

周辺国との外交対応状況(この場合は、日本とベトナム、インド、トルコ、モンゴル、オーストラリアとの外交経緯)について調べもせず、けしからんという言葉を連発している場合では、少なくともない、と思うのだ。

同時に、表面的かつ感情で判断することをやめ、清濁併せ呑む、大人の感覚で、本事案を扱うべきだと、書いている。

さて、本事案、私の予想だが、アメリカと中共との軍事紛争が近づいているがために、安倍政権は年内の処置を迫られた(アメリカ国務省筋?)可能性を指摘する。

また、安倍政権が周辺各国ととった外交対応上は、基本的に中共との軍事紛争を念頭に入れたものではないかとみている。

そう考えると、日韓の外交戦は、対中共の軍事作戦を主導するアメリカにとって、迷惑このうえない。

予想が当たるかどうか、わからない。確証はない。
あくまで手前勝手な推論であることは疑うべくもない。

しかし、アメリカ、中共とも南シナ海周辺で動きだしていることは明らかだ。
アメリカは、複数の空母派遣の見返りに、日本政府に対し韓国との論争を収めることを要求した可能性はある?だろう。
南シナ海とその周辺において、その兆候はある。双方が、今までにない緊張感ある対応を、それまで無風だった新たな地点で、繰り返している。

ロシアのトルコの動きもきな臭い。

ここで、他にもう二つ、面白いシナリオが存在することを指摘する。

もし万が一、軍事衝突が想定されている中で、我が国が韓国と外交論争のために数百億もの予算を必要とした場合、戦闘機等を調達するのに必要な予算を削ってまで、歴史認識論争すべきなのであろうか?

さらに、こういうシナリオも存在する。
それは、捏造慰安婦問題での最終決着を口実に、日韓両国で、最終決着以降に活動継続する親北勢力排除、摘発に乗り出す可能性はないのであろうか?

捏造慰安婦問題日韓最終合意? 安倍首相が目論む?再提議防止策
http://nihonnococoro.at.webry.info/201511/article_4.html

ネット界でこういう見方をしている方もいる。

日本「10億払うと言ったな?あれは口約束だ」 韓国「元慰安婦向けの財団を設立すると言ったな?あれも口約束ニダ」 アメ「じゃあ3月に俺の目の前で調印式をやれ。韓国はさっさと国民を黙らせろ!!」 市民団体「合意?はあ?全て無視って言っただろ。日韓両政府は死ね!!」 韓国「」 日本「…計画通り」
http://www.news-us.jp/article/431823991.html

政府間で合意しているのに、それでも捏造慰安婦活動を続ける者は、当然、国事犯扱いとなるだろう。

では、日本国内ではどうなるか。

たとえば、日韓最終決着後においても、韓国内で慰安婦問題にこだわり続ける親北勢力をテロ指定、摘発した場合はどうだろう。そのうえて、日本政府に対し、韓国政府が、テロ指定への協力を求めたらどうなるか?

間違いなく、国内の捏造慰安婦問題の協力団体(特にキリスト教会)は存亡の危機に直面する。

将来の通報準備の一環として、皆様お近くのキリスト教会に対し、捏造慰安婦問題にどういう係わり方をしたのか、糺す作戦は有効だろう。

日韓最終決着は、親北勢力をターゲットとする罠かもしれないのだ。

罠だった場合は、日本国内にいる、捏造慰安婦問題について韓国の団体と係わった、在日帰化の牧師、司祭たちは、居場所がなくなるのである。なぜなら、韓国政府から北朝鮮スパイとして、日本国政府に対し、情報提供あった場合、身柄引き渡しを求められる可能性があると予想するのだ。
当然、信者たちは、彼らの政治発言を証言するに違いない。それゆえ、反日牧師、司祭たちはは、宗教的にも居場所がなくなるのだ。

余命ブログが、捏造慰安婦問題に係わった、反日牧師、司祭名の集約を呼びかけ、官邸メール作戦を呼びかけたらどうなるか?

彼らは、パニック状態になるだろうと予想する。

それゆえ、一連のシナリオを、推論し、シナリオ化してみると

(安倍政権の選択を全面的に支持するつもりはないが、どちらかと言うと、批判したい側に廻りたいが)
検証あるいはシナリオ推論なしに、けしからんという殿様気分的批判は避けるべきだとの結論に辿りつくのである。

確かに、安倍政権の判断は、表面的にはおかしい!

それでも、選択肢はいくつかあるくらいのこと、ひょっとすると「日韓共同での親北勢力殲滅の密約」が含まれていることぐらいは予見できそうな感じである。

最後に、安倍政権がとった対応に納得できない方におかれては

安倍政権の隠された真意がどこにあるのか、はっきりしていない状況にある関係で、

・どんな有名人が書いたものであろうと無条件に判断を委ねず、公開情報から何が起きているのか、何の目的でそうしたのか、それぞれで分析すること
・日韓の外交関係だけにとらわれず、安倍首相が何度も首脳外交した、ベトナム、インド、トルコ、モンゴル、オーストラリアなどの周辺諸国とのやりとりの視点から、日韓外交の位置づけが近年どういうふうに変化したのかしないのか、の視点から眺めること

それが今回の不可解な事案の本質を解明する近道となるであろうことを指摘し

本稿を終える。

この記事へのコメント

中原明
2015年12月29日 20:10
個人的に、貴ブログが政治関連ブログで最強と認識しています。
今回の日韓共同声明については、2、3先のブログを除いて、
全面的に批判しています。それもありなのですが、貴ブログの
分析と主張は、傾聴に値するものです。敢えて困難な道を選択
される貴ブログの今後に期待します。2016年が大変な年に
なることが予想されます。貴ブログに対する官邸の注目度合いは
今後、ますます増大するものと思料します。
管理人
2015年12月29日 20:46
過分なお褒めの言葉、ありがとうございます。
年内、あと1稿出稿予定しております。
来年も引き続き、宜しくお願いします。
tsukihoshihi77
2015年12月29日 21:47
日本を取り戻す、と言った総理の念頭にあるのは日本国内にあって国家を乱しているうじ虫退治ではないのか?今回の処置は慰安婦問題を隠れ蓑にした何かではないか?と思っています。政治はそれほど単純ではない。例えば日露戦争終結時の小村寿太郎の判断等、一般国民には解り難かったのではないか?
2015年12月29日 23:59
第一報を聞いた時は、頭に血が上った一人です。
で、外務省のHPにあった会見の文章を見てみたのですが、何処にも10億円の文字が無い!ネットの記事、ニュースでは10億円の金額が踊っていますが、結局大元のソースはわかりませんでした。
背後にアメリカの影がちらついてるのはわかりましたが、韓国にブルーチームに戻る最後のチャンスを与えた感じがします。
中東での各国の不可解な動き、パキスタンとインドの接近、アメリカの原油輸出解禁など色々国際的に動きが活発になってきています。何か来年大きな動きがあるのでしょう。
2015年12月30日 00:02
外務省のHPにあった、会見の文を見てみましたが、何処にも10億円の文字はありませんでした。大元のソースも発見できませんでした。誰が言い出したのでしょう?
管理人
2015年12月30日 07:36
tsukihoshihi77様
渡辺惣樹の「朝鮮開国と日清戦争」に、明治政府にアメリカ人の外交ブレーンがいたと指摘があります。
小村は、最後にその外交ブレーンの正体を見破り?そういう処置をした可能性があります。
管理人
2015年12月30日 07:46
遼様
いつも鋭い着眼点でコメント投稿されておられましたね。
<ニュースでは10億円の金額が踊っていますが、結局大元のソースはわかりませんでした。
背後にアメリカの影がちらついてるのはわかりましたが、韓国にブルーチームに戻る最後のチャンスを与えた感じがします。

10億円の件は、20億円を蹴られた韓国政府が国内対策のために、破れかぶれで出した?日本政府は金額には言及していない可能性があります。外務省HPに載っていないのはそういうことなのでは?

日韓関係だけを見ていると事の本質を見誤る可能性があります。
今回は、トルコ、インド、オーストラリア、ベトナムでの異変をウオッチしておく必要があります。
日韓関係での異変は、アメリカと含む、トルコ、インド、オーストラリア、ベトナムで起きた異変の延長線における軌道修正に過ぎない気がしております。
従って、テレビニュース、新聞記事は話半分でいいという感じになるかと。

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