北朝鮮拉致問題 安倍政権は切り札が揃うタイミングを待っている?

本稿は

今なぜ拉致問題なのか 被害者救出の「切り札」は温存されている?
http://nihonnococoro.at.webry.info/201511/article_10.html

過去の拉致事案と「北朝鮮による日本人拉致」は繋がっている?
http://nihonnococoro.at.webry.info/201511/article_14.html

の続編である。

本稿では、北朝鮮との外交交渉に備え、安倍政権の対応スタンス、安倍政権が手にしつつある外交交渉上の切り札について推理する。

まず、北朝鮮による拉致問題について、我が国の取り組み状況を振り返りたい。

すべては、西村眞吾議員(当時は民社党所属)の国会質問に遡る。ここで、拉致が公式文書化することになる。

西村眞悟議員 北朝鮮拉致に関する歴史的な国会質疑
https://www.youtube.com/watch?v=_-U07JIutU0

北朝鮮工作組織による日本人誘拐拉致に関する質問主意書 平成9年1月23日
http://www.n-shingo.com/report/parliament.html

今から18年前まで、日本の政治家たちは、与野党問わず、北朝鮮に買収されていたと推定するならば、旧同盟系出身議員だった民社党所属の西村眞悟議員が、国会質問したことは理解しうるのだ。

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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A5%BF%E6%9D%91%E7%9C%9E%E6%82%9F

1997年2月3日 - 衆議院予算委員会において、初めて横田めぐみ拉致事案を取り上げ、また田口八重子・地村保志・濱本富貴惠・蓮池薫・奥土祐木子・市川修一・増元るみ子などの実名も挙げ、彼らが北朝鮮に拉致されていると明確に指摘した質疑を行い、内閣総理大臣の橋本龍太郎や外務大臣の池田行彦に政府の見解を質した。当時13歳の中学生少女が拉致されていたという事実の指摘は、北朝鮮による日本人拉致問題が広く国民に認識される契機となった。同時に被害者家族は家族会を結成し、救出活動を開始することになった。また国会内では議連結成の動きが本格化した。同月、中山正暉が会長となり設立された「北朝鮮拉致疑惑日本人救済議員連盟(旧拉致議連)」の議連幹事長に就任。

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北朝鮮のよる日本人拉致は、金大中事件後に開始され、1980年代まで続いた。

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https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8C%97%E6%9C%9D%E9%AE%AE%E3%81%AB%E3%82%88%E3%82%8B%E6%97%A5%E6%9C%AC%E4%BA%BA%E6%8B%89%E8%87%B4%E5%95%8F%E9%A1%8C

1970年代から1980年代にかけ、日本国内において、不自然な形で行方不明となる者が出ていた。警察による捜査や、亡命北朝鮮工作員や逮捕された土台人の証言などから、北朝鮮工作員による、日本人拉致の疑いが濃厚であることが明らかになった[4]。1991年(平成3年)以来、日本政府は北朝鮮に対し拉致事件を提起していたが、北朝鮮側は否定し続けた。

そのため拉致事件ではなく『拉致疑惑』と呼ばれ続け、拉致を否定する立場を取る人々により、日本国政府や右翼による陰謀であると、新聞紙面やテレビ報道で、度々主張され続けた。毎日新聞は「強制連行の被害者にも真摯に耳を傾ける必要がある。連れ去られた人の痛み、肉親を奪われた人の悲しみは、いつの時代も変わらない」「強制連行を「拉致」そのもの」「拉致被害者の連中は、自分たちだけが被害者だといい気になっている」という主張を、コラムで掲載した[5]。

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金丸信は、1990年に訪朝した。あることを約束した北朝鮮が主張するようだが、金丸信が買収されていたと見なせば、それは日本人拉致を不問とする前提でのやり取りだった可能性があることを指摘したい。

ここで、倉山満の「保守の心得」の記述を参照したい。

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保守の心得

152頁

現在、我が国が現実的に対応すべき問題は、北朝鮮の拉致問題です。
拉致をいかに認識し、被害者を取り返す方法を本気で考えられるか否か。ここに、リアリズムへの入り口があります。
中略
答えが見つからなければ、日本はいつ外国のスパイにさらわれ、殺されるかもわからない国だということです。国民がいくら平穏に暮らしているつもりでも、いざとなったら政府は助けてくれません。


153頁
北朝鮮は力の論理の信奉者です。自分より弱い相手は歯牙にもかけません。反対に、自分より強い相手とは絶対にケンカをしないのです。だから怯えたのです。そこに日本が交渉(というより恫喝。あの国に対等という概念はないので、こちらに有利な交渉は恫喝になります)する余地があったのです。
ところがイラク戦争が勃発し、アメリカが東アジアにかまう余裕がなくなった途端に一変します。北朝鮮に手のひらを返され、交渉にならなくなってしまいました。

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北朝鮮の政府高官は、力の論理の信奉者として日本政府の対応をかく予想したのであろう。

日本人を何人拉致しようと

①日本政府は決して強硬な外交措置と取らないこと
②北朝鮮スパイ議員による協力を得ることが可能であること
③政権与党議員の買収工作が可能であること
④自衛隊による拉致被害者奪還は当面ないだろう

と北朝鮮として確信していたはずであり、事は、そのとおり進んだ。

確かに、小泉首相時代に拉致被害者奪還には成功した。
あの時期、アメリカは北朝鮮に対し、とにかく強硬だった。
小泉は、アメリカの援護射撃を利用したのだろう。

が、その後、、外交的報復措置を取った政治家、北朝鮮を追い詰める政策を取り続けてきた政治家は、安倍晋三しか見当たらない。

確かに、現時点では、安倍首相が進める対応結果から、対北朝鮮に対しては進展がないかもしれない。だが、安保法制が国会で可決された後、集団的自衛権という外交的武器を得た結果、北朝鮮政府が対日本政府について静寂?であるのは、何を意味しているか?

静けさは、実は「弱さ」の裏返しなのだ!

「次は北朝鮮だと」名指しされることを恐れ、目立たぬようにしているとみなせるのだ。

一方で、アメリカ軍は、南シナ海で行動を開始した。アメリカはやっと、事の重大さに気づいたのである。

同時に日本にとっては、切り札を持って拉致交渉できる、またとない機会が到来した。アメリカと北朝鮮の外交関係次第で、北朝鮮が妥協(拉致被害者を解放)せざるを得ない可能性が出てきた。

目の前で起きている事態は、一見、中共を追い詰めているようだが、北朝鮮にとっても深刻な事態が到来している可能性があるのだ。

さらに、安保法制可決後、安倍首相が、モンゴルを訪問し、中央アジアを訪問した。このことにより、北朝鮮が握れるかもしれなかった、経済協力カードが無効化する可能性が出てきた。モンゴルや中央アジアが経済的に台頭すること、それは北朝鮮にとってモンゴルという外圧が生まれることを意味する。

つまり、安倍首相は、来るべき外交交渉に備え、日本側の切り札を強くし、北朝鮮側の切り札を弱くする目的で、動いている気配があるのだ。

また、安倍首相は、切り札が揃うのをじっと待っているという見方ができるかもしれない。

外交交渉の場にて、提示が予想される「切り札」を並べてみたい

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・アメリカ軍のプレゼンスによる軍事圧力
・アメリカと北朝鮮との外交関係によっては、集団的自衛権を発動?
・アメリカと北朝鮮が交戦状態となった場合、超法規的措置として自衛隊派遣し拉致被害者救出を決断?
・銀行口座凍結(テロ3法にて即実行可能?)
・再入国禁止(対象者拡大措置は即実行可能?)
・パチンコ課税化(近い将来?)
・不正送金等徹底摘発(テロ対策の一環として)
・在日893摘発(実施中)
・各種不正行為等摘発(実施中)
・共謀罪、スパイ防止法等法制化(近い将来)

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これ以上ない切り札が揃いつつあるようだ。以前とは、様変わりしていることは確かである。
やはり、集団的自衛権解釈見直し、安保法制の存在が大きい。オバマの対中共政策変更を促したのは、安倍首相であることは疑うべくもない。

安倍首相は、一見遠回りしているようだが、結果的に切り札を整えてきたのだ。私には、安倍政権が拉致問題で不誠実とは思えないのである。

安倍首相は、北朝鮮が、経済協力カードすらも放棄し妥協せざるを得ない、タイミングを待っている?と予想するのである。
すなわち、北朝鮮は、粘れば粘るほど、国家的破滅に直面するのである!

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