安倍首相の議会演説から予測される【戦後70年談話】の内容について

昭和の日に行われたアメリカ議会演説の内容、および推定される背景などを組み合わせた結果、終戦記念日に発表される戦後70年談話の輪郭が予想可能と判断するに至ったので、拙ブログ管理人の推理結果を以下に報告する。


推理した項目は3つある。
・推理1 アメリカ議会演説はなぜ成功裡に終わったのか
・推理2 アメリカ議会演説文は、どういう意図で作成されたのか
・推理3 戦後70年談話の草稿はいつ完成するのか


以下、各論。

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○推理1 アメリカ議会演説はなぜ成功裡に終わったのか

私は、安倍首相のアメリカ議会演説文が、日米双方の「政治ショー」としてのパフォーマンスのために準備され、昭和の日に計画され、当日はアメリカ議会がこれまでにないパフォーマンスで応じたとみている。
拙ブログは、第一報としては、安倍首相の執念、用意周到さ、類稀な政治外交ビジョンを根拠として、議会演説を絶賛した。

安倍外交 議会演説・首脳会談他 戦後最終処理そして日米新時代の始まり!
http://nihonnococoro.at.webry.info/201505/article_1.html

しかし、冷静に考えてみて欲しい。十数回の総立ち拍手、満場の拍手35回、大袈裟ではないかと言いたいのである。最初から、そういう結果になるよう、かつて日本に先制攻撃させアメリカが被害者を装い、真珠湾攻撃がアメリカ参戦そして日本敗戦の引き金となった史実の如く、日米の戦後を終わらせるために、心憎いまでに、日米双方の協議によって、準備され、計画され、演出された、これは「政治ショー」なのだ。

私は、安倍首相の議会演説文が、史上最高の演説文だとは書いていない。ただただ、アメリカ議会、アメリカの良識ある人々のニーズを考慮し、日本という国家の国益的にメリットのあるメッセージを「さりげなく」発表した結果なのだ。

では、なぜ、この時期、アメリカ政府は安倍首相の議会演説を必要とするのか?

アメリカ政府には、既に金がない。このままでは、中共との戦争は避けられず、日本が勝てば、経済力でも技術力でも日本の潜在的パワーにアメリカは敗北することを受け入れたと私は判断する。
渡辺惣樹の本によれば、当時のアメリカ政府は、日露戦争で日本が勝利した瞬間から、日本を仮想敵国と認識し、日本の軍艦が西海岸を攻撃、日本軍が上陸すると本気で怯えていたふしがあるのだ。アメリカの農園経営者たちが、外国人参政権を駆使してハワイを政治的に乗っ取り、アメリカ本国に併合した時、時の日本海軍は、ハワイに東郷率いる軍艦を派遣した。当時のアメリカ政府およびハワイを政治的に乗っ取ったアメリカ人集団は、当時の日本海軍のとった行動のために、震え上がり、ハワイ併合を遅らさざるを得なかったのだ。

米国のハワイ併合に抵抗した日本 
http://seitousikan.blog130.fc2.com/blog-entry-83.html

その後、アメリカの西海岸で、日本人排斥運動が起こり、戦後も反日的土壌が強いのは、ハワイのアメリカ人農園主たちとアメリカ西海岸との経済的結びつきの強さが原点にあるように私は思っている。

つまり、アメリカ政府は、先を見通すのに長けているのだ。大東亜戦争は日本が敗北したが、今度は、自分たちがやられる番だと本気で悩んでいるかもしれないのだ。

また、アメリカ人は、日本への原爆投下、主要都市への無差別爆撃、南京虐殺の濡れぎぬ、事後法での東京裁判、信教の自由を否定した神道指令、焚書・検閲・プレスコード指定など言論の自由を否定したGHQ、また、昨今は韓国系住民の要求に沿いでっち上げの慰安婦像の設置を黙認してきた、経緯などから、日本に謝罪せざるを得ない、歴史的経緯を知っているはずだ。戦後は、中韓を利用して、日本を抑え込む政策を続け、歴史カードの黒幕は、実はアメリカ国務省だった?ことに多くの日本の保守層が気づきつつある。
私のような人間でも、ルーズベルトが仕掛けた悪事・陰謀、GHQがやった国際法違反の数々を、いつでも英語でアメリカ人と議論し、アメリカ人相手に、謝罪を求めるような準備をしているのであるから、日本の親米保守層における対アメリカ観の認識の変化に、実は最も敏感なのは、アメリカ政府なのだという推理が成り立つのである。

アメリカ側の視点はこうなっているはずだ。

・アメリカにはかつてのような経済力、技術力はなく、長期的には日本をかつてのように抑え込むのではなく、真の同盟国として日本の経済力、技術力に依存することでアメリカの覇権を維持したい
・第二次安倍政権の外交姿勢、国会での集団的自衛権見直しなど、安保法制の強化など、日米安保を実質的に強化し、尖閣や南シナ海において、軍事的に台頭する中共に対し、日米合同で備える必要がある

そうするためには、アメリカ政府としては、どうしても戦後を終わらせたいという、動機があったと考えられる。

アメリカ側が日本側に示した、二つの条件を推理したい。

・アメリカは立場上は、大東亜戦争の戦勝国なので、戦勝国のプライドを傷つけず、日米安保を強化する趣旨でのアメリカ向けのメッセージを発信してほしい
・日本はこれまで十分謝罪してきたことを認識し、これ以上の謝罪は不要であり、日米の未来に向けた発言を期待している

この二つの条件を満たした、演説文となるなら、アメリカ政府として議会演説を承認するとともに、アメリカ政府として、最大限の「政治ショー」を演出する用意はある

と私は推理するのだ。

安倍政権は、アメリカ側のニーズを理解し、アメリカ側と協議し、アメリカ側で用意している「政治ショー」がどういうものであったかと事前確認し、議会演説に臨んだのではないか、ということである。

東京裁判で、事後法で死刑判決が下され、その処刑日が天皇誕生日となった。それは、日本の皇室含め、日本国を抹殺するぞというGHQのメッセージが込められている。これに対し、昭和の日が、議会演説の日に選ばれたのは、アメリカ政府が自分たちの非を暗に認め、先帝陛下の代理人として、政治家安倍晋三が、議会演説したことを、歴史的には意味することになる。

ハワイ併合、真珠湾攻撃、東京裁判、そして、今回の議会演説、すべて繋がっているのだ!


○推理2 アメリカ議会演説文は、どういう意図で作成されたのか

戦後70年談話は、有識者会議で検討されているとされている。その有識者会議での最終討議が終わらないうちに、安倍首相のテレビ発言が話題となったことを、まず最初に想起しておきたい。

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侵略、おわび「書く必要ない」=戦後70年談話で安倍首相
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150420-00000122-jij-pol

時事通信 4月20日(月)20時46分配信

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私は、これには意図があることを感じ取っている。

すなわち、安倍首相は、この時点ですべてを見切ったのだ。

戦後70年談話に、多くの保守層は、謝罪外交を終わらせ、戦後を終わらせたい安倍首相の執念を感じ、期待を寄せている。つまり、国内(保守層)的には、何らかの形で戦後が終わり、謝罪外交に区切りをつけるきっかけの場にしたいのだ。

では、アメリカはどうだったか、日本の経済力、技術力によってアメリカの覇権を維持するべく、アメリカも戦後を終わらせたかったのである。

これに対し、日本の左翼勢力はどうか?

未来永劫、日本は悪い国で、日本という国はどうなってもいい、日本は中韓に隷属すべきだという発想を以て行動してきた。日本の社会党代表団が、訪中時に、謝罪外交を口にしたのが、その発端とされる。(大森実の本にそう書いてある)朝日新聞は、その手法を真似る形で、教科書問題を日中韓の外交問題として演出し、宮沢政権における「近隣諸国条項」を成果として導き出し、それが一段落するやいなら、慰安婦問題で、韓国のために朝貢させるべく、捏造報道を続け、河野談話を引き出した。

そして、中韓は、日本の左翼勢力、日本の反日マスコミの手引きで、外交としての歴史カードを手に入れ、日本のマスコミの支援を得て、慰安婦問題、南京虐殺問題などをけしかけ、何度も蒸し返し、要求をどんどん激化させ、それを口実に、経済支援という名目で日本の税金をATMの如く、むしりとろうと諸活動実行中である。

ここで、それぞれの立場でのニーズとしての論点を整理しておきたい。

アメリカ:戦勝国としてのプライド保持、戦後を終わらせ、新たな日米安保のきっかけとしたい
日本の保守層:戦後を終わらせたい、謝罪外交を終わらせたい、歴史認識問題消滅のきっかけとしたい
日本の左翼層:いつまでも日本が悪い国であって欲しい、日本は親米を捨て中韓に隷属すべきだ
中韓:日本の税金を際限なく毟りとるべく歴史カードは絶対に放さない

従って、アメリカ議会演説文の骨格はこうなる。

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戦勝国の戦傷軍人への配慮、国家のために戦った双方の軍人を称え和解を確認することなどによって、戦後が終わったことを印象づけ、同時に日米新時代に入ったことを宣言し、演説文を締めくくる

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かくして、アメリカ国務省との事前協議が済み、ほっと一安心して、安倍首相はBSフジの番組にて、「『侵略』、『おわび』」書く必要ない発言」に繋がったのである。

安倍首相の策士ぶりがわかる事例である。


参考までに、村山元首相の視点で書いてみる。

対中共:南京虐殺肯定、侵略戦争肯定、謝罪・おわび連発、

対韓国:植民地支配への謝罪、強制連行への謝罪、慰安婦問題認知

これに対する、安倍首相の対中韓の本心は?
とりあえず、ホンネ目線で作文してみる。

対中共:村山談話は踏襲しつつも謝罪、おわび不要。日本軍が戦った相手は国民党軍であり中共軍ではない。侵略は、攻撃され反撃したに過ぎない。国内的に虐殺を行ったのは国民党軍の方だった。蒋介石は、英米の支援下、中共はソ連の支援下にあった。敗戦国だからと言って、言って良い事と悪い事はある。
対韓国:河野談話は踏襲しつつも謝罪、おわび不要。植民地支配、強制連行すべて存在していない。韓国は戦勝国ではない。慰安婦問題は、そもそも朝鮮人による人身売買であり、彼らは所得的には最高級のコールガール(売春婦)だった。韓国は、自由主義を守るつもりがあるなら、告げ口外交をやめるべきだ。

かくして、アメリカ向けには、謝罪、おわび、侵略、植民地支配、強制連行などの、キーワードが不要となった関係で(それが当然なのであるが)、村山談話、河野談話は踏襲するという、経緯紹介するだけに留める結果となった。

まとめるとこうなる。

対米:村山談話、河野談話は踏襲しつつも戦勝国であるアメリカのプライドを尊重し、日米の新時代到来を宣言
対中韓:経緯として村山談話、河野談話があったことを語るのみ(そういう談話があった事実を例示するというスタンス)

安倍政権は、対アメリカニーズをきちんと分析し、対中韓対応と明確に区別し、演説文作成に臨んだ可能性を指摘するのである。


○推理3 戦後70年談話の草稿はいつ完成するのか

この問いに関する、私の答は既に出ている。私は、4月30日の読売朝刊を読んで、そう推理した。
戦後70年談話の草稿の主要部分は、基本的には既に完成し、公表されている。

4月30日の読売朝刊を読むと、安倍首相のアメリカ議会での演説は英語だったと書いてある。読売紙面では、英文の右側に、注書き付で、「日本政府が翻訳した」とされる日本文がなぜか、掲載されている。

変な話である。先に日本文を作成してから英文を作成するのが手順のはずだ。ただ、オフィシャルには、演説が英語で行われたことを正式文書とすれば、日本文は文書的には「副」の扱いにしかならない。

読者の皆様には、「種あかしの意味」がおわかりいただけたと思う。

戦後70年談話においては、この「副」の日本文文書(翻訳文)を再編集して、発表することになると私は予想するのだ。つまり、「副」の文書の、露祓いというか、戦後70年談話の事前のお披露目が、4月30日の朝刊にて、「日本語翻訳文」の扱いで行われたのである!

では、70年談話の目的は何か?

アメリカ向けには、議会演説で発表したので、これが世界に対するメッセージとなる。中韓に対しては、特段、特別にコメント発信するつもりはないと考えれば、目的は、明らかに「国内向け」となる。

これは疑いようがない。

民主党や維新の会、社民党、共産党議員たちは、不満を口にするだろう。だが、戦後はとっくに終わり、アメリカは議会演説を承認し、大絶賛し、すべてはリセットされた。(この後に及んで、国内で、中韓に対する謝罪と補償を求める言論行為は、法律上は外患罪適用事案となることは明らかであり、もしそうでないのであれば、外患罪を抜本改正すべきである。)

国内向けには、アメリカ議会での演説結果を紹介し、戦後は終わったことを確認し、再スタートすることを宣言する文言が組み込まれるだろうと、私は予想する。

そして、国内向けのメッセージがきっかけとなって何が起きるか?

慰安婦問題に係わった、政治屋、マスコミ関係者、宗教関係者、言論人の一斉逮捕となることを私は期待している。訴追されたくないなら、黙って見過ごしていればいい……そうすればテロ指定扱い程度で済む?………




以上、三つの推理結果について、紹介させていただいた。

本稿の推理を楽しまれ?あるいは、新たな推理が閃いた方、参考までに、こちらのサイトをご訪問いただければ幸いである。

安倍総理のアメリカ演説
http://ameblo.jp/nakasugi-hiroshi/entry-12020752821.html

拙ブログは、「政治ショー」という言葉を使ったが、この原稿の後半部分が秀逸な内容だと思う。ちょっと前まで、ブログランキング100位前後だったとはとても思えない。核心に迫る記事がテンポ良く書かれている。




補足
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○補足推理 日本のキューバ支援の意味

オバマ政権とキューバが歴史的に和解したことを受けて、日本政府がキューバ支援を打ち出している。日本政府としては、アメリカ国債を買い続けることは直接的にはしたくないが、キューバ政府を何らかの形で日本政府が支援することで、アメリカ政府の負担が軽くなることを代替案として、提示し、アメリカ政府は了解した?

○補足推理 日本の外交当局者等の対応スタンス

第二次安倍政権の精力的な外交も、世界におけるアメリカ外交を補完するつもりで誠心誠意やってきた。世界の国々は、日本の将来の役割に期待し、第二次安倍政権政権としての外交の総決算として、日米首脳会談に臨んでいることを理解していただきたい。どうか、日本政府を信用してほしい。日本政府は、明治維新以来、外交約束、条約を違えたことはない。途中戦争はあったが、敗戦後は戦前と同様、道義国家であり続けたことを理解して欲しい、と外交当局者、関係者、言論人は、アメリカ政府要人、言論人に言い続けたのではないかと予想する。

この記事へのコメント

where
2015年05月02日 13:00
ブログ主様、大胆ですが深くうなずける推論、お疲れ様です。
実は私も安倍総理の演説VTRを観ていて、とても感激していたのですが、その出来すぎに何かすっきりしないものを感じていました。上記の「十数回の総立ち拍手、満場の拍手35回、大袈裟ではないかと言いたいのである。」、これ、まさにこの通り、私の感じていた違和感をピタリと記載されています。
”米政府としては、どうしても戦後を終わらせ米を主軸とした日米安保を強化する”ブログ主様が推測されているとおりだと考えます。傍証の一つが米が日本に示した兵器の製造許可。護衛艦と言う名の空母、イプシロンロケットと言う名の弾道ミサイル、他そうりゅう潜水艦・心神・10式戦車etc 日本の技術力を把握している米が、易々とは認めがたい事を認可したのです。
本ブログの推論、悪までも推論ですがかなり的を得ていると拝読しながら感じました。日米の本当の意味での新時代の到来と、これから新しい日本を造って行かなければならない我々日本人の力量が試されますね。

長文失礼しました。
管理人
2015年05月02日 14:35
私の推論にご賛同いただき、感謝します。
実は、断片的な報道内容の不自然さ、などから、議会演説は、大袈裟な政治ショーに違いない。ではなぜ、大袈裟でなければならないのか?私の問いは、そこから始まりました。
Whereさんご指摘の軍事技術面での開発許可の件、確かにそうです。whereさん、鋭いです。これは技術的には日本に依存するしかない、アメリカ側の判断の結果のような気がします。
さて、今回の議会演説実現に至った、一連の手順に係わる検討の全貌を推理していくと、政治家安倍晋三が何としても実現したい、あることのための第一幕であるような気がしており、それが何であるか、whereさんなら、こう書けばお気づきと思います。
そして、3カ月後の戦後70年談話を経て、安倍首相は次なるステージのための準備に入るだろうと予想しており、推理するためのシグナルがどういう風に出てくるのか、首を長くして待っているところです。

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