石原慎太郎の「移民推進発言」に思う事

今回は、「移民推進発言」してしまった、石原慎太郎閣下の弁護原稿である。

拙ブログ批判派の方におかれては、拙ブログがどういう論理で「苦しい弁護」を本稿にて行うか、期待しながらお読みいただきたい。

それでは、本題に入る。

櫻井よしこに続き、石原慎太郎が、移民受け入れ賛成の意見表明をしたことを、ネット情報にて私は確認した。正直、これにはがっかりした。

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石原慎太郎氏 「在日朝鮮人・韓国人の問題は移民とは別問題」「受け入れる寛容が求められる」
http://military38.com/archives/38427468.html

http://www.news-postseven.com/archives/20140601_255509.html

在日朝鮮人・韓国人へのヘイトスピーチについて石原氏の見解
2014.06.01 07:00

 政府が年間20万人の外国人労働者の受け入れを検討し始めた。保守派には移民政策への反対論が多い。石原慎太郎氏はどう考えるか。

 一部の日本人の排外主義は問題ではないか。在日朝鮮人・韓国人に対してヘイトスピーチを行なう者がいる。

石原:在日朝鮮人・韓国人の問題は移民とは別の問題です。歴史的に複雑な要素があり、彼らが差別を受けたこともあったと思います。しかし、一方で朝鮮総連がさまざまな建物を「外交機関に準ずる機関」の関連施設であるとして固定資産税の減免措置を受けてきたことは事実です。

 中には到底外交とは関係ない建物も多くありました。これでは多くの真面目な納税者は納得できないでしょう。私は都知事時代にきちんと税金を納めないならば競売にかけると伝え、それを是正しました。

 また韓国側が事実に即した歴史教育を行なわなかったり、要人が日本人を挑発するような発言を繰り返したりすれば、当然、日本人はよくない感情を抱くでしょう。在日朝鮮人・韓国人に限らず、外国人はどうしても母国の評判を背負ってしまう。

 本格的な移民時代を迎えれば、その種の問題は顕在化するでしょう。例えばフィリピンから移民を受け入れて、フィリピンと日本の間で軋轢が生じた場合、フィリピン系移民への視線が厳しくなる事態が考えられます。しかしだからといって、私たちは彼らを責めてはいけない。彼らの心細さを理解し、受け入れる寛容が求められます。移民への教育だけでなく、我々受け入れる側の教育も必要です。

※SAPIO2014年6月号

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内容的には、消極的立場ながら、移民賛成派と読める文章である。

ただし、この記事、櫻井よしこの場合とは異なり、取材対応による、切り貼り記事である可能性もあることに、着目している。

この雑誌記者による、一連の取材において、他の質問内容を見なければ、総合的に判断できないことが存在しているかもしれないのである。

このような記事を予定していた雑誌記者が、多方面に亘って一般論として質問し、(用意周到に準備された質問に対し)、建前のみでしか回答しようがないように質問設定し、一般論として回答した中で、この記者にとって価値があると判断した回答部分のみピックアップする形で、(意図し、特定部分のみ)誇張され編集された可能性がないか、疑っている。

ひょっとすると、この雑誌記者は、石原事務所に対し、「ヘイトスピーチ」の見解というタイトルで取材していない可能性があるのだ。

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この時点での補足

この手の取材手法は、政治家に限らず、企業に対しても日常茶飯事で横行しており、このような意図的かつ特定部分のみ強調するような、報道は、通常は、取材を受ける時点で、「報道原稿について添削可能であることが確認できるという条件で取材を許可する」のが、常識と言えば常識であり、かくいう私も相応の条件にて取材対応し、案の上先方が約束違反したため、全国紙記者と大げんかし、原稿を修正させた経験がある。

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また、日本維新の会、分党を決断したこの時期において、本筋ではない、一政策マターについて、あえて寄稿する時間的かつ体力的余裕の有無を考慮すると、ゴーストライターが(取材したことにして)先に書いて、秘書がうっかり了承して、今回の一騒動となった可能性も疑っている。

また、本当はあって欲しくないことだが、あの(覚醒剤事案と性接待で有名となった)人材派遣会社との関係を嗅ぎつけられ(本人ではなく、石原の馬鹿息子?)、その派遣会社との件を不問にする代わり、この記事について対応させられた可能性も疑っている。

つまり、この記事に書いてあることを裏付ける、別の情報と付き合わせ、その整合性が確認されて、初めて、この週刊誌記事が「本人の意見」であると判定できると考えるのである。

たとえば、櫻井よしこの場合、数年前の言動と比較して、多方面に亘って似非保守的言動があることが確認されたので、拙ブログは、櫻井よしこについては、どうやら似非保守くさそうだ評価している。

・櫻井よしこ殿 変わるべきは日本人ではなく「あなた」の方かもしれない
http://nihonnococoro.at.webry.info/201405/article_18.html

・櫻井よしこ殿 質問させていただきたいこと たくさんあります
http://nihonnococoro.at.webry.info/201405/article_22.html

そこで、石原慎太郎について、移民に係わる、過去の言動がどうだったのか、調べてみた。

誰か石原慎太郎さんの朝鮮史観洗脳を解いてあげて!
~ 石原さん、日本人のルーツ観が間違ってますよ!
http://whisper-voice.tracisum.com/?eid=395

これを読むと、確かに、移民賛成派の文章ではあることはわかる。ただ、何か時代錯誤的な文章のような気がする。

上記の雑誌原稿にしても、何か変だ。あの石原慎太郎にしては、文章に力がない。原稿料払うから、名前貸してほしいと言われて出稿した可能性はあるかもしれない。

石原慎太郎「新しい移民法を」
http://deliciousicecoffee.blog28.fc2.com/blog-entry-5468.html

こちらは、どうも間違った歴史認識に基づく見解のようである。

大平裕、長浜浩明などの本を読んでいれば、こういう見解になるはずはないのだが、残念ながら、この時期、この二人の古代史関係本は、まだ出版化されていなかった。

また、「正しい歴史認識、国益重視の外交、核武装の実現」ブログにも詳しい解説がある。

http://deliciousicecoffee.blog28.fc2.com/blog-entry-5468.html

また、coffee氏は、石原慎太郎のちょっとした勘違いに気づき解説している。
と、考えると、石原慎太郎は愛国的言動もあるが、実態は、勘違いも多いと見るべきなのかもしれない。

そして、決定的なのは、石原慎太郎が都知事時代、先の都知事選挙の際に、外国人参政権反対演説したことである。

石原都知事「外国人参政権、絶対反対」
http://kabu9uma9.cocolog-nifty.com/bloghimk_kabuk/2010/03/post-91e2.html

都知事選 田母神も困惑した石原慎太郎のおぞましい演説
ww.nikkan-gendai.com/articles/view/news/147471/2

過去、外国人参政権をあれだけ問題視した言動を繰り返しているのだから、今回の雑誌記事において、外国人参政権と関連づけて、移民拡大がもたらす災禍を指摘した原稿でないと不自然である。

石原慎太郎が「移民推進派」だと断定される方、石原慎太郎が移民推進派であるというネット情報を深く考えもせず「コピペ」してしまった方

石原慎太郎が、どの国会議員、どの首長よりも、外国人参政権について明確に反対し、有権者に直接訴えた事実をどう説明するのであろううか?

そういう視点で眺めると、上述の雑誌記事は、外国人参政権について除外した前提で、(雑誌者側の都合で)特定部分のみ切り取った形で、、原則論を語ったに過ぎない気がするのである。

そこで、拙ブログの、とりあえずの結論となるが

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現時点では
外国人参政権反対言動と移民推進原稿が一つの原稿として纏まった状態で確認できる情報が存在しないため

移民推進原稿のみで、石原慎太郎がとんでもない政治家であると断定するのは無理があるものの、(雑誌社による巧妙な誘導取材はあったにせよ)、石原慎太郎にしては軽率な言動だと認めざるをえない。

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参考

少しくどくなるが、こういう見方をしている方もいるということで紹介させていただく。

なでしこりんが「出入国管理及び難民認定法の一部を改正する法律案」に関するするデマ情報を斬る!
http://ameblo.jp/fuuko-protector/entry-11867415268.html

このブログに書いてあることが事実なら、永住権付与が拡大されたところで、434人からせいぜい1000人に増える程度の事かもしれない。

ところが、雑誌社は、

1000人程度の永住権付与される高度人材の移民拡大なのか
年間20万人の移民拡大なのか、区別せず、質問設定して、石原慎太郎の「失言」を引き出した可能性がある。

また、(拙ブログが批判した)櫻井よしこの移民推進発言も、この前提条件が欠落した状態で語られている可能性は残る。

と考えると、移民政策については、その移民政策に係わる目標数字(永住権、帰化等の)人数と年度展開等の内訳を前提条件として示してから、賛成なのか、反対なのかを論じる必要があるだろう。

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そこで、見方を変え、これまでの経緯を踏まえ、石原慎太郎の愛国度評価をしてみたい。

石原慎太郎の、過去の評価できる愛国行為は以下8項目。

・シナ呼称
・三国人発言
・偏向報道に、正攻法で立ち向かった実績
・たちあがれ日本発起人
・憲法改正論
・尖閣買い取り発言
・パチンコ批判
・外国人参政権反対

「『人生狂わせる』と韓国では廃止」 石原都知事またまたパチンコ批判
http://www.j-cast.com/2011/04/28094568.html?p=all

これら8項目をそれぞれ1ポイントとすると、合計で+8ポイントとなる。

一方、今回の移民推進発言をマイナス1評価だとすると、

石原慎太郎については、総合で+7ポイントとなる。

こういう評価をするのは、国民各層を覚醒させた、政治的功績があったことを、素直に認めるべきと考えるからだ。

次に、最近、移民拡大発言が多い、櫻井よしこについては、肩書きを背負っていない、安全な立場での発言が多く、原稿料、出演料を貰う前提での意見表明であるため、プラスポイントに評価できるものはなく、マイナスポイント相当の発言は、5項目あると判断している。

・ヘイトスピーチ批判
・TPP賛成
・民族のアイデンテイテイ喪失賛成
・在日朝鮮人の帰化大賛成
・朝鮮半島からの文化の伝来説に賛同

そこで、櫻井よしこを石原慎太郎と同次元のモノサシで評価すると

-5ポイントとなる。

そこで、この二人を

愛国>売国という順番で並べてみると

石原慎太郎>櫻井よしこ

となる。

悪質なのは、櫻井よしこの方となる。

従って、拙ブログは、(石原慎太郎の移民拡大の原稿に問題はあることは認めるが)、「今回の石原慎太郎の移民推進批判は問題視するものの、(より悪質と思われる)櫻井よしこの言動を不問とする行為」は、片手落ちであるという見解である。

他方、自民党には、移民推進派が多いようである。

自民党国際人材議員連盟
http://totalwar.doorblog.jp/archives/36994100.html

さて、総括となるが、拙ブログは提言型ブログなので、石原新党に係わる見解を述べたい。


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・石原新党については、移民受け入れ反対議員を支援する

・自民党議員についても同様

・移民推進は、移民の人材登録により、巨利を得る、人材派遣会社からの多額の政治資金による可能性を疑っている(今後、人材派遣業の動向については要継続監視という意味)

・拙ブログは、石原慎太郎の移民政策については、批判派に転ずる

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補足となるが、移民反対議員は存在している。

超人大陸2014年4月14日号 衆議院議員 平沼赳夫氏「移民計画がもたらす弊害」
http://hoshutube.army.jp/archives/3421


西村眞悟先生は、移民受け入れ反対派とみなせる。

この無防備国家・・・文世光事件の教訓
http://www.n-shingo.com/jijiback/352.html

なお、政党要件は備えていないが、移民受け入れ反対の意思
表示をしている政党は、「維新政党新風」ただ一党のみである。

維新政党・新風は日本で唯一移民に反対している政党
http://meosamasenihonjin.blog.fc2.com/blog-entry-720.html

田母神閣下も移民拡大に反対のようである。

【移民政策】田母神俊雄氏「移民を使わないと経済成長できないなんてのは自虐史観の影響だ!」
http://blog.livedoor.jp/doyasoku2ch/archives/38092911.html

三橋貴明氏は移民受け入れ拡大、猛反対派である。

移民受け入れは日本に不要!三橋貴明が猛反対!問題だ
http://www.youtube.com/watch?v=VLKMk5u7O3k


維新政党新風の理論派、金子吉晴氏はかく論評している。

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http://ccp58800.blog25.fc2.com/blog-entry-2024.html

ネット上では移民政策の相違を取り沙汰されているが、こと今日の時点において「石原氏」がそれほど移民に熱心だとは思えない。

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これらの情報から、謀略的視点で眺めると

石原慎太郎の移民拡大論は、

石原新党の足を引っ張る目的で、あの雑誌社がわざとに配信した可能性も疑っている必要があると

同時に

櫻井よしこの(TPP賛成発言、移民推進発言)を批判せずに、今回の石原慎太郎の移民推進発言を批判する行為は、櫻井よしこの洗脳が解けない「愚か者」か、櫻井よしこが似非保守であることが暴露されることを嫌がるC○A関係者のどちらかである

ことを指摘したい。


最後となるが、
私は、石原慎太郎を「石原慎太郎閣下」と呼んだ責任を感じ、この弁護原稿を自主的に書いた。


確かに、拙ブログは、都知事選挙期間中等において、石原慎太郎閣下を英雄視した。その石原慎太郎閣下でも、移民推進政策発言問題が表面化したので、自分の言葉で、かく分析評価および批判を行った。

そして、確かに、石原慎太郎は似非保守的言動はあったかもしれない。だが、それにも優る、国民各層を唸らせる、愛国的言動もあったことは認め、その人物評価は、差し引きにて評価されるべきだろう。







この記事へのコメント

ナナ
2014年06月07日 11:11
確かに、石原さんの「移民容認発言」には、首をかしげましたが、shirasu様の記事を読み、納得しました。
「移民関連」は不確かな報道が多く戸惑います。
信頼できる政治家の条件として「移民反対」を挙げているかどうかが、ひとつの判断基準になります。
Shirasu J
2014年06月07日 15:33
移民反対をはっきり言ってくれる政治家が少ないのが問題です。
一時期、自民党が党としてはっきりと外国人参政権反対の意思表示をしないことがありましたが、今、政権与党内で似たようなことが起きているのかもしれません。
Suica割
2014年06月08日 12:44
限定的移民賛成派とした方がいいのかもしれません。
石原先生は、日本の文化制度に順応して、ともにより良い日本を作れる人々は、積極的に受け入れるべきだ、アメリカなどのように厳格管理した上での移民はしてもいいくらいは考えているかもしれません。(自分の想像です)
しかし、1000万人移民構想と比較すれば、本当に愛国的です。
質も考えずに、数合わせで軋轢なんぞ入れた後にどうにかすれば良い。
場合によっては、日本人の方の口を封じる法律でも作ればいいなんて人々とは段違いに石原先生は素晴らしい人物です。
故に移民については、△、0~-0.5(マイナス方向で考えますが)くらいに現時点では考えています。
Shirasu J
2014年06月08日 16:35
消極的移民受け入れ派と書けないところが辛いところです。
また、マスコミの前提条件なし(移民1000万なのか、移民5万人なのか)の建前の取材は問題です。

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