田母神新党 媚びるべきか?媚びざるべきか? 

田母神新党が予定されているそうなので、この政党が、「既存政党と同様、浮動票、女性票に媚びるべきか、媚びざるべきか」について、3つの視点(時流的視点、政党の性格からの視点、年齢別支持動向の視点)から思うところを述べさせていただく。



1.時流的視点からの考察

半沢直樹なる銀行マンが登場する、あるテレビ番組が高い視聴率を得て、一時期話題となった。
テレビ嫌いの私ではあったが、視聴率急上昇前の、係長時代の半沢直樹の姿に私は共感を覚えた。
奥さん役の演技には、初々しさを感じ、自分の新婚時代と重ね合わせた部分があった。

業界的には、視聴者に媚びない番組制作が高視聴率に繋がったと指摘されている。
視聴者に媚びない覚悟を見た『半沢直樹』と『あまちゃん』
http://allabout.co.jp/newsdig/w/52481

私もそのような気がしている。多少くどい演出はあるが、中途半端なシナリオでなかったことが、視聴者に強い印象を与え、高視聴率に繋がったのではないかと私は評価している。

言い方を変えると、「筋を通し、毅然と悪(反日国、反日活動)に立ち向かい、有権者に強い印象を与える政党」は、それなりに支持される時代になったことをこの番組視聴率は示唆?している。


2.政党の性格、位置づけからの考察

今回の都知事選、主要4候補のうち、媚びない候補が一人だけいた。田母神俊雄閣下である。

他候補が、浮動票、女性票対策に余念がない中、田母神閣下は、自らが信じる政策一本で堂々たる選挙戦を闘ったのである。
さて、この選挙期間中、「選挙コンサル」と自称する方々は、田母神閣下の街頭演説において、浮動票、女性票への備えが、まったくないことを、ことさら気にし、選挙を知っている専門家というスタンスで、浮動票、女性票対策を街頭演説の中で特に意識しすべき、と提言したのではないかと推測している。

その前に、無党派、女性票を意識した選挙コンサルの提言を読んでほしい。

候補者を見極める極意とは(選挙プランナー・三浦博史)<参院選・特別コラム>
http://news.goo.ne.jp/article/gooeditor/politics/gooeditor-20130705-01.html

田母神閣下に必要な選挙コンサルとしてみた場合、何か大きな勘違いをしているような気がしていることを私は指摘したい。

確かに、最低限の演説テクニック的なことは必要だ。しかし、テクニック以前に、骨太な政策、最終的な政治目標という前提条件がグラグラしていて、外見云々でいったいどうするのだと言いたい。
確かに、田母神閣下以外の主要候補者は、政策的に欠陥が多く、スキャンダルまみれであるので、外見や好感度で誤魔化す必要はあるだろう。
一方、田母神閣下については、チラシを読めば、しっかり主婦層に配慮した政策を実行すると書いてあるし、ちゃんと読めばそう読める。基本的には、チラシをしっかり配り、読んでもらうだけで十分なのである。
これ以上の説明がどうして必要なのか、私は理解に苦しむ。田母神閣下には、他候補のように外見や好感度で誤魔化し、取り繕わなければならない政策上の欠陥やスキャンダルは見当たらない。
ただ、マスコミは、田母神閣下が得意とする政策については、不報道傾向にあった。だから、他の候補よりも精強なポステイング隊が必要となった。
従って、田母神閣下にとって、都知事選挙は外観や好感度よりもポステイングが重要な選挙戦だったと私は判断している。
プロの選挙コンサルとしての自覚があるなら、ポステイングの重要性をいち早く提言すべきだったのだ。

次に、愛国議員の代表格である、平沼赳夫閣下について、同様の視点から検証を試みる。平沼赳夫閣下は、別に、外見や好感度だけで当選してきた訳ではない。政治目標や政治思想が確定し、それをスタイルとして、これまで小選挙区選挙で圧倒的な支持を得て当選されてきた。閣下は、別に媚びている訳ではない。しかし、全国各地から多くの支持を集め、個人献金ベースでは国会議員のトップクラスなのだそうだ。
従って、平沼閣下と似たような政治思想の候補者まで、外見や好感度にこだわる必要はなかろう。応援弁士の人たちのイメージ戦略、配慮(たとえば田母神ガールス)で十分なような気がするのだ。

そして次に、田母神閣下が、選挙戦終了後、新党設立を前提に闘っていたとしたら、どう考えるべきか?

田母神新党の性格を定義すると、以下の3ケースがまず思いつく。

①前衛的かつ先鋭的な性格を持つ保守政党
②リベラル派と愛国派が混在する(ゆるゆるで頼りない)保守新党
③中道的な性格を持つ生活者視点の(変な)保守新党

この3つの政党が存在したとして、このうち、浮動層、女性票に媚びるべき政党はどれであろうか?
私は、②か③であろうと考える。

それでは、これら3党の国会での議席が

①50議席
②300議席
③50議席

だったとしたら、どうであろうか?

①は政策的に②と③の牽引役を果たすことになる。
政策的に牽引役を果たすのであるから、最初に機関決定した以上に、浮動票、女性票に媚びる政策は必要はなくなる。

そして、もし、田母神閣下が指向する新党が①だった場合、田母神陣営に馳せ散じた、選挙コンサルは、②か③のケースしか想定がなく、田母神陣営は浮動票、女性票対策をする必要があると、大いなる勘違いをしてしまった可能性があるのだ。

それでも選挙(外見)コンサル志願したいなら、①の場合のみを想定すべきと私は考える。


3.年齢別支持率の動向からの考察

それでは、年齢別得票率はどうだったか?
媚びなかったにもかかわらず、若年層ほど、得票率が増えている。

産経出口調査報道
画像


特に、若者中心の政策としている訳ではないはずなのに、得票率が増えている。

これは、言い換えると、若者になればなるほど、「国家の役割を正しく理解し実行する政治家を支持している」ことを示唆している。

なぜなら、他候補と比較し、地震、防災、テロ、安全保障について圧倒的なスキルと知見を有し、この点に特化した選挙活動を実施したのが田母神閣下だったからだ。

ちなみに、この場合の国家の役割とは、「国民の生命と財産を守ること」と私は定義している。

これからの若い人たちが、今のお花畑高齢者層や、政治に無関心な浮動層以上に、「国家の役割を正しく理解し、しかるべき立場にてきちんと実行する政治家」を評価し、一票を投じたということなのである。

この傾向から判断すると、たぶん、今の10代は、田母神閣下を30%は支持するだろう。
おそらく、世代交代が進めば進むほど、若年層支持率が上昇することになるだろうと考えると、田母神新党は媚びる必要はどこにもないのである。

以上を総括すると
時流的にも
政党性格的にも
世代別動向的にも
前衛的かつ先鋭的な保守政党が、浮動票や女性票に媚びる必要がないことがわかる。

私は、モノの道理として、田母神新党が、媚びる必要がないことを説明しているに過ぎない。

そして、田母神新党には、浮動票対策、女性票対策しか思いつかない選挙コンサルは不要となる。
では、誰が選挙コンサルの代わりを努めるのかということになるが、私は、「田母神ブログ隊」が一部を担うべきと考える。

具体的には、

選対中枢に気づきをもたらし
同志を鼓舞する目的での提言
有権者向けの情報はブログにて公開し
公開すべきでない提言は田母神選対にメールにて送付する

ことになるだろうが、その場合も「ゆるゆるブログ隊」では話にならない。

そういう意味で、田母神新党において、「田母神公認ブログ隊」の存在は、他政党以上に重要ではないかと思いつつある。


ただし、以上に書いたことについては

田母神新党は実現不可能
http://blog.livedoor.jp/soemon/archives/54742376.html

残念なお知らせ
http://www.kurayama.jp/modules/wordpress/index.php?p=1187

これらの2つの指摘が仮に事実だったとして、以後の選挙にて、心ある同志の忠告に耳を傾け、当たり前の改善が施されている前提での考察であることをご承知いただきたい。
内容的に、選対内部で済ませる話ではないと思う。
格別なる配慮と支援を受けたケースについては、責任者としてしかるべき対応するのは、社会常識として当然のことである。
また、ボランテイア各人に対しては、かつて、自民党本部がしたように、民主党に政権奪取された直後、J-NSC(自民党ネットサポーターズ倶楽部)結成前の組織化されていない状態で、あの「ギャンブルパンフ」のポステイングに参加した全国の有志に対し、それなりのメッセージの伝達が複数回あり(拙ブログも受領)、今のJ-NSCに繋がっているのである。

ギャンブルパンフの配布の件
http://11874.jugem.jp/?eid=1262

従って、状況を観察するに、田母神新党結党については、全国各地の同志が今後も気持ち良く支援するために、乗り越えなければならない課題として、要職の人選について、注意を要することぐらいはわかる。
もちろん、支持者の一人として田母神新党に期待し、結党を望むなら、その意思決定プロセス、組織体制、含めて具体的に提言し、(過度に独善的とならない様、各人の愛国心と良心に従い)、今、行動しなければ、数十議席獲得まで至らないかもしれないことを最後に付記する。


この記事へのコメント

べしみ惣右右衛門
2014年02月13日 20:06
只今、自分は疲労困憊です。
そして、落胆しています。
田母神新党をいかに実現させるか、ということに知恵を絞る気力が湧いてきません。
本当に申し訳ないです。
Shirasu J
2014年02月13日 20:29
選挙ボランテイアの件、遠方からの参加と思いますが、大変お疲れ様でした。
田母神新党結党に係わる陳情の件は、諦めず何度も行う必要がありそうです。
そのためのブログ活動だと思っております。
nagomi
2014年02月13日 23:28
田母神氏擁立を巡る主導権争いが多くの支持者に失望感を与える…新党立ち上げには、人物なくして実現はたやすくないことを痛感します。
主人公は誰なのか。目的は何なのか。
この点を見据えた識見を持つ人物が現れなければ、田母神氏に共鳴する支持者並びにご本人が実現を目指す核心が途絶えてしまうことを強く懸念します。
2/12付の産経抄で初めて田母神都知事選の正当な評価が掲載されました。
政治は、敵を倒す前に足固めの重要性を痛感します。都知事選で開拓された新たな潮流を後退させてはなりません。
nagomi
2014年02月13日 23:43
田母神都知事選を巡る陣営の主導権争いを危惧します。新党立ち上げには人物が必要であることを痛感します。
目的は何か。主役は誰か。
この当然ともいえることに対する高い識見を持つ人物の登場が急務だと思います。主導権争いに躍起となっているようでは、田母神氏に共鳴する多くの支持者の悲願達成も遠ざかる懸念を持たざるを得ません。
田母神都知事選で開拓した新しい潮流を後退させることだけは絶対に避けなければなりません。
nagomi
2014年02月14日 03:18
下記URLにて2つ目のブログを開設いたしました。
「大和心への回帰」をテ-マに政治を中心に、偏向メディア、戦後体制をリセットする意義などを日記風に提言したいと考えています。また、機会があれば、拙文に対するご意見、ご鞭撻をいただければ幸いに存じます。

http://blogs.yahoo.co.jp/nagomi3878/40038191.html
Shirasu J
2014年02月14日 06:14
了解しました。
Shirasu J
2014年02月14日 06:46
人物の件はじわじわいくしかないだろうと思っています。
提言処理、実務の疎さは問題ですし、それ以前に、かなり、飽きっぽい人かもしれません。
べしみ惣右衛門
2014年02月14日 10:11
水島総さんへの個人批判の嵐が吹き荒れているようです。こういうのを見ると、「ネット保守」の恥部を見るようで暗澹とします。こんな愚かしい奴等が味方なのかと思うと、うんざりしますね。自分は、水島総さんを尊敬しています。しかしながら、選対本部長としては低い評価をせざるを得ません。ただ、そういう中で水島さんは敢闘しました。このことは評価しなくてはいけません。
Suica割
2014年02月14日 10:17
田母神閣下については、チラシを読めば、しっかり主婦層に配慮した政策を実行すると書いてあるし、ちゃんと読めばそう読める。基本的には、チラシをしっかり配り、読んでもらうだけで十分なのである。
必要なのは、政策内容の拡散手段をどうするか?
内部の効率的事務をどうするか?
などの提言の方が効果的ですね。
いなくて能力あれば、そちらを自分でやればみんな助かる訳です。
選挙の無い期間は次の準備期間とすれば、次のためにいかに行動すべきか考えるのが、選挙のプロではないかと思います。
見てくれはスタイリスト一人で十分。
組織作りと交渉のプロがいります。
Suica割
2014年02月14日 10:30
田母神新党は実現不可能
http://blog.livedoor.jp/soemon/archives/54742376.html
こちらの方が言った事が正しいとしても、選対は良く頑張った。
それゆえに反省し、今回の選挙でお世話になった方々といい関係を維持し、発展させる手をすぐに打つべき。
法律面などの関係がありますが、実現可能なら、都知事選挙なら、多摩分室を置くくらいの抜け目なさを出すくらいの組織を作れるように準備しておく心構えを現田母神選対は持って欲しい。

Shirasu J
2014年02月14日 12:17
べしみ惣右衛門様
Suica割様
例の組織の実務能力のなさ、礼儀を失した対応の問題は、事務所だけの問題にとどまりません。頑張れの組織運営もそうだったかもしれないと見るべきでしょう。
その業界関係の人が、仕切った時の弱点をみた気がしております。
べしみ惣右衛門
2014年02月14日 14:51
実は、昨日、某宗教団体へお詫びの電話を入れました。某宗教団体は、田母神陣営の対応に、怒りを通り越してあきれていました。「次の選挙のことを考えたら、ご挨拶に見えられたら良いのですが。」と云われました。つまり、ご挨拶がなければ、次の選挙に於いて、教団として支援は出来ないということです。このままだと、田母神さんは、大票田を失うことになりますね。
Shirasu J
2014年02月14日 16:59
べしみ惣右衛門様
状況、概略つかめました。
なんとか、処方箋になりそうな提言書を準備できそうです。
明日の朝には出稿いたします。
べしみ惣右衛門
2014年02月14日 21:44
自分は、先の都知事選挙の田母神選対を母体とした「新党」は駄目だと思います。それとは別個に、つまり、チャンネル桜や「頑張れ!日本」とは別個の「田母神としお勝手連」を組織化した方が建設的だと思います。そして、いざ、選挙になったら、水島さんのところと共同で選対を組めば良いと思うのです。
Shirasu J
2014年02月14日 21:57
べしみ惣右衛門様
べしみ惣右衛門さんのブログでの実態紹介などから、組織デザイン上のミスがあっただけだと理解しております。ただ、組織デザインの失敗を認めない場合は、ご指摘の組織体でいいだろうと思いますが、友軍の議員(今回は西村眞悟先生)への配慮があっていいでしょう。
coffee
2014年02月15日 08:21
街宣を聴きに集まった人の日の丸を出させないくらいですから、媚びるかもかもしれません。
Shirasu J
2014年02月15日 08:54
かげ声ダメ、日の丸ダメならcoffeeさんにとっては、応援しようがないのかもしれません。

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