終戦記念日の参拝 「東京裁判 幻の弁護側資料」を読んで思うこと

今日は、終戦記念日。

私は、昨年から終戦記念日に、自身として公式参拝することにした。
家族にも友人知人にも公式参拝であると宣言している。

あの愛国政治家が、この日に公式参拝しないようなので、市井の民間人として、あくまで公式参拝にこだわるつもりである。

話は変わるが、
先日、「東京裁判 幻の弁護側資料」を購入した。講談社学術文庫で「東京裁判 日本の弁明」が出版され、古本での購入は可能であるが、こちらは旧仮名遣いであり、自分の子供たちが後日読むであろうことを想定し、現代仮名遣いの「東京裁判 幻の弁護側資料」を選ぶことにした。

さて、この「東京裁判 幻の弁護側資料」のあとがきに、小堀桂一郎氏が書かれた、興味深い一節があるので紹介する。

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この機会にやはり名を挙げておくことを省けないのは、資料集全体の編集主幹を務められた故渡邊明さんである。編集主幹などと呼ぶと、何か、監督者顔でデスクに坐って編集員達を指揮して、といった姿勢を想像される向きもあるかもしれないが、私共の事業はとてもそんな生易しいものではなかった。主幹の渡邊さんの主要な仕事は先ず第一に手許に集められた大量の複写資料の、多くは不鮮明な文字の解読であり、本文校訂だった。わづか数行の、時には唯一文字の存疑について、原史料の中でそれが有すべき正しい形をつきとめるために足繁く国会図書館に通ひ、周辺の文献を参考にして難読の文字を判読したり誤記の訂正形を推定したりした。当時まだ御存命であった支那事変従軍の現地の生証人を歴訪し、難読部分の背景の事実を語って頂いて読み方を判定する、という様な苦心も度重ねられた。それらの苦心惨憺に別段報酬といふものはなかった。唯、歴史の正しい姿を語り伝へるに足る「正確」な文献を後世に遺すことができさへすれば、それが私共の努力に対して与へられる最高の報酬である、というのが編集主幹の打ち立てた資料編集事業の倫理であり、参加者一同は心からそれに納得して夫々の持分での役割を黙って果たした

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今、日本は歴史認識事案に関して、中韓から有らぬ難癖をつけられ、日本国内には中韓の情報工作を公然と支援する勢力が存在している。

それに対抗すべき保守陣営はというと
陳情・請願活動している団体はごく僅か。
陳情・請願活動しないのであれば、団体として活動する意味がないことになぜ気づかないのであろうか。

全国規模で活動している団体はあっても、その支部長の大半は支部長の肩書きをアクセサリー代わりとしているのが実態である。
せっかくの肩書きが、活動目的ではなく個人の名誉のために活用されていることは残念で仕方ない。
一方、執筆活動されている著名人の数も相当数にのぼるが、ボランテイアで集会の演壇に登場する方は稀である。言論人で抗議デモに参加されるのは、有名どころでは、田母神俊雄氏くらいであり、言論人の大半が保守ビジネス屋ではないかと思われても仕方ない状況にある。
行動する保守活動は、確かに街宣、デモ活動を行ってきたことは評価されるべきであるが、個々の政策について国会議員向けにメッセージを発信している段階に達していない。

ブログ界はというと、ねじれ国会解消等を機に、ブログ活動停止された有名ブログが存在する。
「夕刻の備忘録」である。
http://jif.blog65.fc2.com/
このブログ、知る人ぞ知る有名ブログである。

かくいう私も時々拝見させていただき、この方のものの見方、文章力に感嘆したことがあった。民主党政権時代、気持ちが萎えた時、このブログを読んで励まされたことが何度あったことか。しかし、ブログ活動停止は、早すぎる。最低限、マスコミ規制法とスパイ防止法法制化までは粘ってほしかった。

一方、ブログ界には、推奨したくないブログも存在する。

・例えば、歴史認識の自説の根拠となるある史料について言及がないものは邪道だと、何度も繰り返す自己中心ブログ
・保守を標榜しつつも、過去に受けた精神的苦痛への仕返しが動機となって、保守系言論人を目の敵にする似非保守ブログ
・多くの保守系ブロガーから、パクリ行為を指摘されているのに、どの文献およびどのサイトから引用したのか表記せず、内容的に歴史ブログなのに政治ブログに登録している、自称保守のランキング上位ブログ
・歴史の専門家であると自己PRされている割に、客観的にみて事実に相当する情報の掲載がない、主観中心ブログ


私のスタンスは、

数年前の開設当初は,批判,抗議中心だったが

今は、この国が、戦後長く続いた悪しき状態から回復できるために

冒頭で紹介した、小堀桂一郎氏が編集して再刊となった「東京裁判 幻の弁護側資料」の編集者を見習い、地味にコツコツ、保守陣営のプラス効果をもたらし得る身近な何かを見出し、提言レベルで継続的に発信できればいいのではないか

それが、多くの名も無き保守層の皆さんの陳情・請願の際にヒントとなればいいのではないか

そのために、
自分にできることはないか常に自問自答しつつ、それをできるだけ長く継続することではないか

と思いつつある。

この記事へのコメント

nagomi
2013年08月19日 03:32
東京では、放映されていない番組で、「たかじんのそこまで言って委員会」は、大変価値のある政治番組です。
総理就任前、就任後の安倍総理、訪朝後の飯島参与、桜井よし子氏等怱々たるゲストを招き、改憲、尖閣、靖国問題始め皇室典範に至るまで大変実のある討論を展開します。

8/18には、桜井よし子氏を招き「東京裁判」は有効か無効か、について8ヵ国の代表が激論し、「2013大阪裁判」で決定するという企画でした。(米、英、仏、露、独、印、中、韓)

見解は様々でしたが、桜井氏は誤解や誤った主張に対してその都度反論、説得、提言を行い認識を新たにした外人も出ました。

最後に桜井氏は、「誤認識や各国の考え方はあって当然だが、分かるように開かれた場所で公開討論すべし」という主旨の発言をしました。

提言、討論の場で出来ることを地道に実践し続ける、という姿勢は当ブログと同じです。

大変な信念と労力を伴いますが、ネットやブログを通じた活動は、今後ますます大きな影響力を持つものと確信致します。


Shirasu J
2013年08月19日 05:00
「たかじん」については知ってますが、三宅さんが存命中にデマカセを語った支那人、韓国の金なんとかという学者モドキ、NHKの英語会話出身の田嶋陽子などを見ているうちに、このような嘘が放置される現状についてバカバカしくなって見なくなりました。
櫻井女史については、文章力よりもテレビ討論番組での抜群の冴えに注目しています。文章そのものは、すっきりとした内容のものが多いことは認めますが、施策レベルの記述が少ない原稿が多いことが気になっております。
ただ、売国奴の主張を論破する能力にかけては、彼女以上の人はいません。田母神さんも素晴らしいですが、こちらは行動派だと見ております。
櫻井女史が、ボランテイアで集会参加すれば、保守の最強の論客と言いたいところですが、彼女はカネがもらえるものばかり出演しているようです。素晴らしい人であることは認めるものの、TPP参加すべしという産経記事を思い出せば、彼女なりの思惑が別に……と思うことが時々あります。

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