2013参議院選挙分析結果 PART1(投票率低下をどう読むか)

拙ブログは、基本的にマスコミがしないであろう、保守系議員、活動家の視点での分析、提言を行うブログである。

今回の選挙結果については、(推測であるが)、自民党本部にて、(それなりの選挙コンサルによる)選挙分析を終え、その情報は、当面の国会運営や次回総選挙に最大限活用するため、目下最高機密情報扱いとされ、一般の議員はもちろん、一般にも公表されるはずはないであろうと私は認識している。

そう考える背景として、参議院選挙終盤、後援会員の軒先に貼られたポスターの大半が安倍首相一人のポスターのみであり、地方区はもちろん比例の候補者ポスターがあまり貼られなかったことを指摘したい。自民党公認候補者や後援会に反発されることを覚悟でなぜ安倍晋三一人のポスターにこだわったか、それが、「選挙戦略上の最良の選択であるという趣旨の調査結果を最高機密として扱い、自民党中枢でのみで独占した」からではないかと私は見ている。

つまり、自民党においては、「国政選挙レベルの核心の選挙戦略は、既に最高機密扱い状態になっているはずである」ということを指摘したい。

また、マスコミにおいては、保守系有権者に知られては困る、肝心要の要因を報道するはずがないことは、これまでの不報道状況から明らかである。

そこで、今回は、2013参議院選挙結果について、独自の切り口で分析した結果をお知らせする。

第一回目は、「投票率低下をどう読むか?」である。言い換えると、異常に投票率が低かった要因は何だったのか?その解明を最初に試みることにする。

まず、国政選挙での比例投票率の推移をご覧いただきたい。

―――――――――――――――――――――

国政選挙比例投票率の推移

2003衆議院 59.81%自民躍進
2004参議院 56.57%民主躍進
2005衆議院 67.46%郵政解散自民大勝利
2007参議院 58.64%民主勝利
2009衆議院 69.28%政権交代
2010参議院 57.92%民主敗北
2012衆議院 59.31%自民政権奪還
2013参議院 52.61%自民勝利

―――――――――――――――――――――

郵政解散、政権交代以外は、60%弱が投票率の定位置だったようである。それが、今回の参議院選挙では、投票率が50%前半まで下落した。

マスコミは、こぞって事前の世論調査で自民大勝利を予測していた。

この一連の自民大勝利というマスコミ事前報道に対し、いくつかの見方が存在する。

見方その1:保守層は大勝利なら投票にいく必要はないと判断
見方その2:民主党支持層は民主党の自滅と一連の自民大勝利予測報道で投票意欲を失った
見方その3:都道府県別に投票率低下となるそれなりの事情がある?
見方その4:民主党政権下での失政が今回の選挙でも影響している?

比例投票率については、都道府県ランキングなるものがあるので、その状況をまずご覧いただきたい。

―――――――――――――――――――――

2013年参議院比例代表:投票率


上位10県

1島根県 60.88%

2山形県 60.75%

3鳥取県 58.87%

4三重県 57.81%

5長野県 57.72%

6岩手県 57.52%

7山梨県 56.65%

8秋田県 56.19%

9新潟県 55.82%

10奈良県 55.54%


下位10県

36富山県 50.23% 41.46

38高知県 49.89% 40.39

39宮崎県 49.81% 40.14

40栃木県 49.70% 39.80

41茨城県 49.66% 39.68

42愛媛県 49.40% 38.86

43福岡県 49.36% 38.74

44徳島県 49.28% 38.49

45千葉県 49.22% 38.30

46岡山県 48.88% 37.24

47青森県 46.25% 29.03

―――――――――――――――――――――

上位10県を見ると、裏日本の都道府県の投票率が高いことがわかる。距離的に韓国が近く、嫌韓感情が強いことが投票を促したという見方ができる。秋田や長野の投票率が高いのは、伝統的に教育県であることが影響しているのかもしれない。
三重の投票率が高かったのは、如何に選挙区選挙が激戦だったかを物語っている。

次に、下位10県について眺めると、基本的に西日本が多いことがわかる。そして、西日本では2010年参議院選挙以降、いち早く自民党回帰が進んでいる。

2010参議院選挙結果(読売)
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin/2010/

下位7県の低投票率の要因分析を試みた結果は次のとおり。

青森:民主党が候補者を立てず、また、再処理工場があり、原発全台停止により危機意識を持った原子力関係者が民主党などの脱原発に反発し自民党に投票するか棄権せざるを得なかった。

岡山:自民党は最強の候補者である元知事を候補者に立てたので、民主党支持層は勝負にならないと判断し棄権した。

千葉:各野党乱立だったものの、民主党政権時代の失政(震災液状化対応、原発事故対応)などがあり、企業労組系の民主党支持層が大量に棄権するなど、選挙戦が盛り上がらなかった。

徳島:自民大勝利が予測されており、また自民・民主とも似たような世代の候補者のため、選挙戦が盛り上がらなかった。

福岡:各野党乱立だったものの、自民大勝利が予測されており、、選挙戦が盛り上がらなかった。

愛媛:民主党が候補者を立てず、また、最初に再稼働が期待されている伊方原発があり、原発全台停止により危機意識を持った原子力関係者が民主党などの脱原発に反発し自民党に投票するか棄権せざるを得なかった。

茨城:各野党乱立だったものの、自民大勝利が予測されており、、選挙戦が盛り上がらなかった。


こうして眺めてみると、

低投票率となった背景には

・原発関連施設があった
・民主党が公認候補者を立てなかった
・西日本では2010年参議院選挙以降、いち早く自民党回帰が進み(口諦疫への民主党政権の失政が原因)、他のどの地域よりも自民大勝利が予想されていた

ことがあげられる。

以上から、今回の低投票率の背景をシナリオとしてまとめるとこうなる。

①原子力施設がある都道府県については、民主党の脱原発政策に対する、電力労組ならびに取引企業従業員、原発関連で生計を立ている住民の反発が強く、自民党に投票するか、棄権せざるを得なかった

②原子力施設がない都道府県、特に西日本において、2010年参議院選挙以降、いち早く自民党回帰が進み(口諦疫への民主党政権の失政が原因)、他のどの地域よりも自民大勝利が容易に予想されたため、民主支持者は投票意欲を失った

最後に、

・今の安倍政権にとっては、安定政権化すればするほど、あるいは、マスコミが安定政権下で自民勝利予想を出せば出すほど、民主党支持層および無党派層も投票意欲を失い、結果として低投票率となる

・低投票率状況下では、無党派層は投票しなくなる傾向にあるため、マスコミの影響力は低下する

など、今の局面は、自民党にとって非常に都合が良い「好循環」となっていることを指摘しておきたい。


逆に言うと、反日マスコミ側にとっては、

・安定政権化している状況で、敢えて自民叩きに走れば今まで自重してきた保守系支持層全体の怒りを買うため、今まで野放し状態だったマスコミの偏向捏造がますますしにくくなり、(下手に偏向捏造を行うと)業界全体が政権によって潰される恐怖に晒され

・その一方、自民勝利できないとする選挙予想を敢えて出せば、消極的な保守層はもちろん真実を知った無党派層までが危機意識を持って自民支持に廻る可能性がある

ため、反日マスコミは、安倍政権に対し、手も足も出ない状況がしばらくは続くということなのだ。

だから、マスコミ業界を覆うその焦りが、愚かな?「関口宏」をして、ああいう自爆?対応をさせてしまうということなのだ。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 12

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス ナイス

この記事へのコメント

Suica割
2013年07月25日 23:45
福祉重視、国防重視(アメリカ型でなく、ヨーロッパとくに北欧型国家を目指そうとする勢力)がないため、そのタイプの有権者が棄権したのも一因としてあると思います。
本当はヨーロッパ型かアメリカ型かで政権を争うのが理想ですが、自民以外は独裁国家に服従したい政党がほとんどで話になりません。
Shirasu J
2013年07月26日 02:26
なるほど。
政治理論的にはそういう見方があるということで理解しました。
nagomi
2013年07月27日 11:46
日本においては、政権担当能力試験を行った結果、自民党以外は幼稚園レベルだったことが明白となり、たとえ短期の試運転であっても取り返しのつかない大事故になることが政治無関心層にまで浸透されました。
かつての自民政権担当経験者(小沢、石原、渡辺、桝添など)が挑戦したものの、船頭以外は未熟者の集まりでは穴だらけになるのは自明の理です。数は力とは言うものの、質が伴わなければ自滅する事を民主党がまざまざと証明してくれたのです。(小泉チルドレン以降の質の低下は甚だしい。)
当ブログでご指摘のように、自民に匹敵する「受け皿」がない。仮に公約の受け皿にはなっても政策実現は無理、と考える層が「投票を諦める」というご指摘は核心をついていると思います。
メディアが口にする政策の「受け皿」ではなく政策実現能力の「受け皿」がない、というのが低投票率の根元にあるのではないでしょうか。
nagomi
2013年07月27日 12:12
日本において、政権担当能力試験を行った結果、自民党以外は幼稚園レベルだったことが明白となり、試運転さえも大事故の危険に晒されることが政治無関心層にまで浸透されました。
当ブログでご指摘のように、「諦めざるを得ない層」が投票率低下の要因であることは核心をついていると思います。
メディアがよく使う「受け皿がない」というのは公約(政策)のことを指しているのですが、少々読み違いなのではないでしょうか。「争点がない」とも言いますがいずれも核心ではないと思います。
政策上の争点はあっても、実は政策実現能力がないことを民主党が実証してしまったため、「政策の受け皿」ではなく「政策実現政党の受け皿」がないというのが「諦めざるを得ない層」の実態ではないでしょうか。
「数は力」とは言うものの質を伴わない数は力にならないことを民主党が示してくれました。かつての自民政権担当経験者(小沢、石原、渡辺など)が挑戦したものの船頭以外は未熟者集団であっては崩壊も自明の理です。
Shirasu J
2013年07月27日 15:44
マスコミは核心を意図的に外して書いていると私は考えております。その目的は政治を流動化させることで、マスコミを通じて政治を支配する社会を形成することにあります。
偏向報道は、政治を流動化させるための手段ということです。

この記事へのトラックバック