選挙公報雑感 こんないい加減な「選挙公報」でいいのか!

2013年7月に実施される、参議院比例の各党の選挙公報を読んだ。いい加減な点ばかりが目立つので以下に、選挙公報に書かれた文字ベースでの評価となるが、その詳細を述べさせていただく。

1.自民党

文字欄ウエートが紙面スペースに対し1/4以下となっている。
政策全体のシナリオが書いてある程度である。
個々の候補者の思いが候補者の写真の下に書いてある。このコメントがなかったらどうしようもない出来だった可能性がある。以下、政策的に注目できそうな候補者の弁。

・赤池まさあき「活力ある日本の復活のため、社会を支える人づくり、自分の国は自分で守る態勢づくり、力強い経済の復活に全力を「尽くす」
・ありむら治子「しっかりとした国家観と地に足のついた生活観を併せ以て課題解決を図る」
・えとうせいいち「日本を守り抜く。○自主憲法の制定○祖国愛、家族愛を大切にする教育、○外交、防衛、領土、エネルギー政策に敢然と挑む○恒久的社会保証制度の構築」
・佐藤まさひさ「自衛隊出身の国会議員として主権・領土・国民を守り抜き、国民の皆さんと一緒に防災意識を高め、震災復興のために働く」
・丸山和也「強い日本をつくるために、①外交防衛、安全保障の強化に力を入れ、②日本に誇りを持つ気概ある日本人を作る教育に力を入れる」
これでも、圧倒的な得票数で参議院与党第一党を目指すにしては情報量不足である。候補者紹介欄を3段から4段に変え、空いた分、政策PRスペースにまわすべきだろう。

2.民主党

文字欄のウエートが紙面スペースに対し1/3程度となっている。
ただし、公約となる政策については何も書いてない。政権時代の公約反故を指摘されているため、政策を表明する気がそもそもないのであろう。
少なくとも比例当選者については国会で政策を論じる資格あるのかと思わざるをえない。

3.公明党

文字欄ウエートが紙面スペースの60%程度となっている。主要政策の項目と概要が書いてある。
TPPと原発についての記述はないが地域主権型道州制を導入したいとある。「対話による外交」とあるが、これまで対話で何も解決しなかった現状を受け入れろという意味なのであろうか?

4.日本維新の会

文字欄ウエートが紙面スペースの30%程度となっている。
政策については、骨組みのみ書いてある。
「主権・平和・国益を守る外交・防衛」という記述がある。
賛成していたはずのTPPに係わる記述がないのは問題。

5.みんなの党

文字欄ウエートが紙面スペースの60%程度となっている。主要政策の項目と概要が書いてある。
外交、領土、領海について記述がある。
「エネルギー転換で達成する経済成長」とあるが、原発雇用が消滅するのであるから意味不明と言わざるをえない。
「領土、領海をとことん守る」と書いてあるが、これまでの行動から本当にやってくれるのかという疑問が残る。

6.社民党

文字欄ウエートが紙面スペースの70%を越えている。主要政策の考え方と骨組みが書いてある。
「強い国よりもやさしい社会」という意味不明のキャッチフレーズが並んでいる。

7.みどりの風

文字欄ウエートが紙面スペースの70%を越えている。主要政策の項目と概要が書いてある。
「日本らしさが活きる格差のない共生社会をつくる」とあるが「格差のない共生社会とは何のことであろうか?私には理解できない。

8.日本共産党

文字欄ウエートが紙面スペースの70%を越えている。主要政策の項目と概要が書いてある。「アメリカのいいなり」、「侵略戦争」、「植民地支配」、日本軍「慰安婦」という根拠不明の言葉が並んでいる。
「日本国憲法」はアメリカに命令された憲法と認識するならば、アメリカの言いなりをやめるなら憲法改正となるはずだが、この政党は一貫して憲法改正反対のスタンスであり、矛盾が生じる。
税金で配られるものに、根拠がはっきりしない言葉、反日的言葉を使用することの是非についても検討の余地があろう。

9.生活の党

文字欄ウエートが紙面スペースの50%程度。主要政策の考え方と骨組みが書いてある。
文章的には難はないが、外交、安全保障、国防にはまったく関心がないようである。

10.新党大地

文字欄ウエートが紙面スペースの70%を越えている。主要政策の項目と概要が書いてある。
北方領土問題の解決にふれ、政策はわかりやすく表現している一方で、「二枚舌政治を許さない」という理解不能な言葉をキャッチフレーズとしている。また、「日本の良き伝統文化を取りもどし…」と普段のスタンスとは思えない言葉が並んでいる。

11.幸福実現党

文字欄ウエートが紙面スペースの50%程度。主要政策の考え方と骨組みが書いてある。
政策のトップに「国防強化」が位置づけられている。

12.緑の党

文字欄ウエートが紙面スペースの70%を越えている。主要政策の項目と概要が書いてある。この党も外交、安全保障、国防にはまったく関心がないようである。



(選挙公報に書かれた文字でのみの比較となるが)、要約した結果は下記のとおり。

・自民党の一部候補者、日本維新の会、幸福実現党、みんなの党を除けば、領土、国防に記述がない政党だらけであること
・自民、民主、日本維新の会については政策についての情報が少なすぎる
・日本共産党、みんなの党、社民党、みどりの風、新党大地については意味不明のキーワードが並んでいる。
・日本共産党は、(税金で配られるものに)、根拠がはっきりしない言葉、反日的言葉を使用している
・日本共産党は政府が公式に否定?している歴史事案をキーワードとして使用している可能性がある
・自民党と幸福実現党以外は脱原発のはずだが、公明党、日本維新の会には脱原発の文字はない。
・脱原発、原発即時ゼロは聞こえはいいが、そのために電気料金が最低何年間、最高で何円程度になってしまうかについて記述がなく、その点において根拠不明であり無責任
・尖閣、竹島について記述した政党はゼロ

選挙公報は、税金で印刷して配布する制度のはずであるが、今回の選挙公報の内容を読ませていただいた結果としては、

各党とも

税金で印刷し、配布するメデイアであるという認識がなさ過ぎる

ことを私は指摘したい。

特に、

・文字スペースのウエート配分
・意味不明なキーワードの存在
・政府が公式に否定?している、歴史事案まで政策表明している
(公共の秩序という視点でどうみるべきか)
・現実的裏づけがはっきりしない政策(脱原発)、根拠不明な言葉
の使用

さらに、各党とも

・都合の悪いことを書こうとしない(TPP、憲法改正反対している政党における尖閣・竹島対応)

ことを問題視したい。中でも民主党については、政策らしきことがほとんど書かれていないことは致命的と言わざるをえない。

つまり、総括的に言えば
こんな選挙公報実態なら、税金の無駄遣いでしかないということだ。

政策を書かない政党、政策を守れない政党のために税金で選挙公報を印刷・配布する必要ないはずだし、規制強化の視点から対策を検討し、実施すべきであろう。

特に、事業仕分けしかできない、あの水着タレント議員におかれては、拙ブログ指摘の趣旨を真摯に理解いただきたいところである。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 5

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス ナイス

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック

  • アシアナ航空機事故原因は着陸時の操縦ミス!!!

    Excerpt: 今回のサンフランシスコ空港での7月5日のアシアナ航空の事故は、明らかに、着陸時の進入高度が低すぎて、尾翼が空港進入口の海側のコンクリート岸壁の上部に接触し、尾翼がもぎ取られたものである。この事故は.. Weblog: 深山飛水の思いつくまま日記 racked: 2013-07-17 10:03
  • 参院選後に世界はどう動くか 青山繁晴

    Excerpt: 本日の「ニュースDEズバリ!」のコーナーは必見です。 Weblog: 風林火山 racked: 2013-07-17 21:40
  • 川嶋母娘が見た朝鮮暗黒面…擁子さんに祖国から恩返しを

    Excerpt: “幻の書”と呼ばれたノンフィクションの傑作が待望の邦訳出版。『竹林はるか遠く』に描かれた朝鮮半島の真実とは…そして地獄から生還した少女は60年後、不当な弾圧と攻撃に晒された。 Weblog: 東アジア黙示録   racked: 2013-07-18 00:45