保守系団体の必要要件について

「在特会」が逮捕者を出したことがニュースになった。

嫌韓デモで8人逮捕 対立団体と乱闘騒ぎ 警視庁
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130617/crm13061700470000-n1.htm

在特会
http://www.zaitokukai.info/

数年前の桜井誠の冷静な街頭演説を知る者としては、昨年末あたりからの嫌韓デモの流れから、何らかの騒動に発展するのは避けられないような気がしていた。
最近の「反天連」デモでの異常な警備状況と比較すると、今回の騒動は、警備の甘さ、特にデモに抗議する「しばき隊」への当局の対処のルーズさにあったと言わざるを得ない。(この辺の事情については、「せと弘幸ブログ」に解説がある。)
しかしながら、この事案を以て、「在特会」を批判する保守系支持層は考えなければならないことがある。
それは、4年前の衆議院選挙直後から3年前の参議院選挙前に全国規模で実施された「外国人参政権反対の街頭活動、デモ」は「在特会」が中核的な役割を果たしたことである。当時は、デモを実施する全国規模の団体は「在特会」くらいしかなかった。

「頑張れ日本!全国行動委員会」はまだ設立されておらず、「日本会議」もほとんどの都道府県に支部はあったものの、多くの支部は休眠状態のようだった。

その「在特会」は、「外国人参政権反対デモ」で会員が激増し、現在会員数は13000人、最近は、「頑張れ日本!全国行動委員会」の組織拡充に伴い?、「在特会」は、より目立つこと、より過激なことを運動の対象とすることに方針変更したような気がしている。

九州の活動家「なめ猫」氏は、活動家の視点から以下に解説している。

桜井誠在特会会長などの逮捕に思う
http://genyosya.blog16.fc2.com/blog-entry-2085.html

ただ、逮捕事案が続いているため、保守系団体の必要要件について考えてみた。

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これまでは、

・会則が存在すること

・活動計画が存在すること

・年1回、総会が行われること

・会計報告等が定期的になされていること

・陳情、請願、各種街頭・デモ活動、周知活動(講演、出版)、各種抗議活動を行うこと

・役職者の役割(義務)が明確化されていること

・支部が設立され維持されていること


であれば十分だったが、今回の逮捕事案に鑑み

・活動事態が合法的であること


を追加せざるを得ないと考えるに至った。

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一応、上記の基準を全部ではないが概ね満たしているのは、

頑張れ日本!全国行動委員会
在特会
主権回復を目指す会



日本会議

ぐらいである。

「頑張れ日本!全国行動委員会」は、尖閣、TPP、NHK、フジテレビなど、国家の危機に際し、いざと言うときに活躍しそうな、保守活動の大黒柱に成長しつつあるものの、竹島問題や韓国事案にやや消極的な印象がある。
「在特会」は、街頭活動、デモ、動画投稿に強みを発揮するが、一時期指向した法的措置路線を放棄したようだ。活動内容が過激化すればするほど、秘密結社化する懸念がないとは言えないが、秘密結社化した方が左翼は嫌がる?という見方もある。
「主権回復を目指す会」については、「反捕鯨」、「慰安婦」などに特化しつつあり、最近は首都圏での活動が中心となっているようだ。

http://shukenkaifuku.com/

日本会議は、会員数が3万人を突破したようで、本部大での陳情・請願は実績あるものの、支部長の役割が今一つはっきりしない。支部長自身がひな壇で会員向けの挨拶を行うのが主たる役割と勘違いしているケースが続出している可能性が有り、街頭活動も積極的ではない。(日本会議の課題については、後日出稿予定)

新しい歴史教科書をつくる会は、漸く、一般向けの情報発信の重要性に気づき出したところである。最近は、教科書にこだわらず、「従軍慰安婦」問題緊急集会を開催したり、 「河野談話」撤廃を求める署名活動を行っており、活動強化に取り組みつつあるようだ。今後は陳情活動強化を望みたい。

「河野談話」撤廃を求める署名のお願い
http://www.tsukurukai.com/konodanwa-shomei.html

日心会は、上記条件云々以前に、活動状況がまったく不明である。元会員?による内部情報を読むと、参加する必要を私は感じない。
http://blog.livedoor.jp/t6699/
中山成彬先生は代表ブログを推奨しているが、パクリブログという噂するブロガーがあちこちに存在しているのも気になる。

ただ、保守陣営全体を眺め、気になるのは、

しかし、抗議活動主体の活動が多く、陳情・請願を重視していないように見えること(特にマスコミ問題)である。

最近の在特会の過激な嫌韓路線を意識したせいなのか、最近設立された団体の中に
「品格ある活動、良識ある活動」を掲げる団体があるそうだが、4年前の最悪の状況において(民主党が外国人参政権法案や国会法改正案の国会提出を準備していた状況を指す)、外国人参政権反対デモに参加しない人が、今さら「品格」、「良識」を語る資格があるのだろうか?と私は思っている。(団体設立は至極当然のことと思うが、活動すべきときに活動せずに「品格」、「良識」などという看板を掲げるのはおかしいという意味)

そして、昨年、韓国が竹島がらみの事案を次々と仕掛け、韓国の大統領があのような暴言を吐き、盗難仏像を返還せず、韓国国会議員が日の丸を踏みつけるような行為を行い、国家ぐるみで反日姿勢や反日教育もやめようとしない状況で、日本の国会議員のほとんどがダンマリしているのであるから、(表現の仕方は別として)嫌韓デモがあってしかるべきと私が考える。

嫌韓デモが問題なら、それ以前に、総理大臣、外務大臣、外務省職員は、本来業務の当事者として、韓国政府に対し、徹底抗議、徹底追及の姿勢を見せるべきだったはずだ。

総理大臣、外務大臣、外務省職員がただ傍観しているように見えるなら、「一国の総理や政府機関は何やっているのか」ぐらいは、「品格や良識ある団体」なら公式に情報発信すべきだったはずだ。

しかし、実態として、嫌韓デモ主催・参加者、在特会、主権回復を目指す会以外、韓国への抗議活動を仕掛けないのであるから、国会議員に「在特会」を批判する資格などあるはずもないし、今回の逮捕事案がきっかけとなって、自民党党本部および自民党国会議員は「在特会」の陳情を無視できなくなる可能性があることを指摘したい。(「在特会」の陳情を無視するなら嫌韓デモを実施するという意味において、「在特会」は逮捕された事で(在特会無視を続けてきた?)自民党党本部に対し陳情書提出という奇手が使えるという意味において)

そのうえで、「品格」だの「良識」だのを語る保守系団体は、最低限、国会議員に陳情(竹島奪還、韓国大統領への謝罪要求、仏像返還、反日姿勢をやめさせる、反日教育をやめさせる)するぐらいの熱意を示すべきだろう。

従って、桜井誠氏の冷静な思考、言動を観察してきた者としては、今回の逮捕事案は、国全体がやっかいな方に向かわなければいいという程度の認識である。

ちなみに、私は、活動方針というのは、芸術家にたとえれば作風、スタイルみたいなものではないかと思っている。

たとえ話となるが、国全体が危機的だという認識なら、なおさら「過激」なスタイルが求められるのは当然の事であり、日々危機的だと語る人こそ、目の前に危機が迫っているのであるから「品格」、「良識」など気にせず行動すべきであろう。

建国記念日や憲法記念日などの特定の日だけ活動したところで、それ以外の日に活動しないのでは、そもそも肩書きを披露する目的での活動と思われかねず、危機意識のなさを指摘されても仕方あるまい。

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