副島隆彦は良い本は書いているが……(その1)

私は、副島隆彦が、「新版 日本の秘密」にて自身の最高傑作であるかのような主張をされていることについて、反対はしない。なぜなら、それなりの質の本であるからだ。

だが、「新版 日本の秘密」について、アマゾンのレビューなどにおいて、著作に関する否定的論評が皆無であることに疑念を持った。通常ならそんなことはあり得ないからである。

それゆえ、私は、書かざるを得ない気持ちになった。

「新版 日本の秘密」では、吉田茂について、帯に書いてある言葉を引用すると「要らぬ高等戦術をとって、のらりくらりと、マッカーサー進駐軍をぶらかして(騙して)かつ自己防衛のために社会党などの国内の反戦平和勢力を、アメリカからの政治圧力に対して、楯として使って、アメリカにけしかけることをした。このために、かえってアメリカの手玉にとられて、日本はおかしな憲法典だけでなく、日米安全保障条約と合衆国軍隊の地位に関する協定を、押し付けられたて、身動きのとれないお国家にされてしまった」と評価を下している。

私は、在日朝鮮人にとって、「在日朝鮮人の帰還嘆願書をマッカーサーに提出した吉田茂」は非常に都合悪い政治家であろうと認識しているし、麻生太郎がマスコミに叩かれ続ける背景として麻生太郎が吉田茂の孫であることや、ソフトバンクCMの白い犬が帰還嘆願書に係わった「白州次郎」であることに気づいている。

・吉田茂の嘆願書 ~在日は韓国に引取り拒否された棄民である~
http://blog.goo.ne.jp/inoribito_001/e/290588bb56c62429e3229f13a689c6ce

・株価暴落ソフトバンクCMの犬=白戸次郎、妻(樋口可南子)=白戸マサコ・戦後在日朝鮮人の帰国に尽力した偉人=白洲次郎、妻=白洲正子・絶対に偶然ではない・孫正義が買収で首位を狙うが資金負担や財務悪化か
http://deliciousicecoffee.blog28.fc2.com/blog-entry-4822.html

吉田茂は首相時代、在日朝鮮人に首相官邸を襲撃されたこともあった。

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http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E7%94%B0%E8%8C%82#.E7.AC.AC2.E6.AC.A1.E3.80.813.E6.AC.A1.E5.90.89.E7.94.B0.E5.86.85.E9.96.A3

翌1946年(昭和21年)5月、自由党総裁鳩山一郎の公職追放にともなう後任総裁への就任を受諾。内閣総理大臣に就任した(第1次吉田内閣)。大日本帝国憲法下の天皇組閣大命による最後の首相であり、選挙を経ていない非衆議院議員(貴族院議員なので国会議員ではあった)の首相も吉田が最後である。また、父が公選議員であった世襲政治家が首相になったのも吉田が初めてである。同年12月20日には、吉田の退陣を要求する在日朝鮮人によって首相官邸を襲撃される。

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吉田茂が襲撃されたのは、在日朝鮮人にとって都合が悪いことを吉田茂が画策したことと無縁ではないことは容易に推定できる。

言い換えると、この時点の吉田茂はひょっとすると日本にとってためになることをしようとしていたかもしれないのだ。

さらに、吉田茂首相時代、在日朝鮮人の暴動が多発した。

多くの暴動事件に積極的に関与していた在日朝鮮人
http://www.geocities.co.jp/WallStreet/2463/sangokuzin.htm#boudou

つまり、暴動発生時点において、在日朝鮮人にとって吉田茂は、倒すべき標的だったはずだ。

従って、吉田茂をこの本の帯の記述にあるように売国奴であるかのように批判するのであれば、当然、在日朝鮮人の吉田茂首相時代の首相官邸襲撃の動機、GHQ内の共産主義者の存在、GHQ内の日本人スタッフの出自、GHQと係わった日本人左翼勢力、在日朝鮮人の動向についてふれなければ意味がないことを指摘したいのである。

ところが、副島隆彦は

・首相官邸が在日朝鮮人に襲撃された事実
・吉田茂が在日朝鮮人の帰還嘆願書をマッカーサーに提出したこと

を、それほど重大視していないようである。

吉田茂を批判するのであれば、吉田茂を最も忌み嫌う勢力の存在とその動機を分析すべきだったのだ。

一方、マッカーサー率いるGHQにソビエトコミンテルンスパイが大量に含まれていたことは、「新版 日本の秘密」の前提条件から除外されているようである。

※参考文献
「ヴェノナ」、「GHQ知られざる諜報戦 新版・ウィロビー回顧録」、「戦後日本を狂わせたOSS「日本計画」―二段階革命理論と憲法」

少なくともこれらの本を読んでいるのであれば、GHQ(民政部)と連携し、さまざまの占領軍施策を推進したのは、日本共産党であり、当時の社会党左派は日本共産党並の容共であったことは説明するまでもない。

その日本共産党については、朝鮮総連との関係が指摘された時期があったが、ある時期から朝鮮総連と決別したことが知られている。

「日本共産党史」から消された「朝鮮総連」結成秘話
http://kukkuri.jpn.org/boyakikukkuri2/log/eid289.html

これら暴動が多発している状況で、国家の基盤そのものが脆弱化している状況でかつGHQと日本人左翼勢力(在日朝鮮人)が強く結びついている状況で吉田茂が首相としてマッカーサーに対抗できる余裕などあったのであろうか?

私は疑問に思っている。

少なくとも、マッカーサーの意思決定に係わったGHQ内の共産主義者および日本人共産主義者については、「ヴェノナ」、「GHQ知られざる諜報戦 新版・ウィロビー回顧録」、「戦後日本を狂わせたOSS「日本計画」―二段階革命理論と憲法」にて、存在が確認されているので、副島隆彦は一時期の吉田茂の行動(逆コースの妨害)を批判する前に、彼らの存在、政治活動動向を分析、記述し、そのうえで吉田茂がどういう国家像(安全保障、憲法等)を構築しようとしていたか、分析し自身の解釈を示すべきだった。

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