橋下維新で難解なTPP交渉が乗り切れるのか?

橋下維新は基本的にローカル政党である。

このローカル政党が、奇妙なことにTPP賛成の意志表示をしている。

さて、橋下維新については、拙ブログにて

政策の問題

・「維新八策」のここが問題だ
http://nihonnococoro.at.webry.info/201202/article_23.html

地域主権型道州制などの危険性

・橋下市長の個別政策は評価するが最終的な政治目標がはっきりするまで油断してはならない!
http://nihonnococoro.at.webry.info/201201/article_10.html

人物の問題

・大阪橋下知事の人物鑑定を行いました(橋下知事の正体は?)
http://nihonnococoro.at.webry.info/201110/article_9.html

政治塾の問題

・橋下維新政治塾のここが問題ではないのか?
http://nihonnococoro.at.webry.info/201202/article_15.html


などを指摘してきた。

その一方で、評価できる点については、率直に評価してきたつもりである。

・橋下維新ダブル勝利の分析と橋下維新への要望
http://nihonnococoro.at.webry.info/201112/article_3.html

・「橋下徹」のあら探しをしたい政治家に言いたいこと
http://nihonnococoro.at.webry.info/201202/article_1.html

ただ、国家観がないことは、私が橋下批判に傾く最大の理由となった。

・「国家観ない」橋下維新で大丈夫なのか?
http://nihonnococoro.at.webry.info/201202/article_18.html

そこで、こういう前提で考えると、橋下維新が首班となる政権で難解なTPP交渉が乗り切れるのか疑問に思うのだ。
維新八策の骨子の文書を読んでまず、気がつくのは、キーワードが並んでいるだけで、国家ビジョンにふさわしい作文が追いついていないことだ。
つまり、有能な事務方の書き手が極めて少数だということを示している。従って、TPP交渉に参加した場合、ローカル政党なので膨大な英文文書の翻訳と理解できる人が橋下維新の中枢にほとんどいないことによる国家的トラブルが続出されることが懸念されるのだ。

また、橋下維新は、「維新八策」において、
「人は保護する=徹底した就労支援」、「労働市場の流動化、自由化→衰退産業から成長産業へ」、「外国人人材の活用」、「女性労働力の徹底活用」とある。
この中で、外国人人材の活用をうたっているので、日本の経済規模が拡大しない限り、成人男性の就労はより困難化し、また成人男性の賃金水準の大幅引き下げの可能性が強い。
つまり、TPPに参加することにより、成人男性が正社員になれないか、失業するか、賃金水準の引き下げにより生活困窮者が続出する可能性が非常に高いのだ。

一方、
自民党ホームページにおいてTPPに関する自民党のスタンスが表明されている。

・TPPについての考え方
http://www.jimin.jp/policy/policy_topics/114430.html

また、昨年11月11日の参議院予算委員会で、佐藤ゆかり議員がTPPに関する膨大な英文文書を調べたうえで、野田首相に凄まじい質問を浴びせていることが確認できる。

・佐藤ゆかり質疑(全) この後 どじょう頭は"ドヤ顔"でTPP参加表明
http://www.youtube.com/watch?v=XJtWmYBNKck

この動画では、佐藤議員の質問から、野田首相のTPPの知識のなさ、TPPが招く危険性を野田首相が詳しく理解していないことが確認できる。

・野田「ISD条項知らなかった…国内法で対応する」→野次「条約が上だから対応できないだろ」 働くモノニュース : 人生VIP職人ブログwww
http://ceron.jp/url/workingnews.blog117.fc2.com/blog-entry-4469.html

さらに、佐藤ゆかり議員の話しぶりから、あの自民党が、かなりの労力をさいてTPPについて調べ、どう扱うべきなのか、しっかりした体制で取り組んでいることがわかる。

佐藤ゆかり議員は、TPPよりも「ASEAN+6」のほうが国益にかなうという指摘をしている。

・佐藤ゆかりTPP質疑【全内容文字おこし】ーー野田総理がISD条項をさっぱりわかってない。「ASEAN+6」のほうがメリット高い:ざまあみやがれい!
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65774846.html

この点において、TPPの参加交渉は、急造のローカル政党にマネできることでは決してない。

特に、自民党中枢がやったような、膨大な英文の文書を解読し、この国の実情に照らして調査し、TPP参加の悪影響を評価し、TPP以外の経済の枠組みとの比較を含め、何が国益にかなうのかの次元で検討できる体制も能力もないのではないかと言わざるを得ない。

従って、橋下維新は、「維新八策」を発表する前にやるべきことがあったはずなのだ。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 6

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
ナイス ナイス ナイス
ガッツ(がんばれ!)

この記事へのコメント

coffee
2012年02月23日 22:21
TPP賛成と脱原発は、アホの極みです。
首相公選制も、ちんぷんかんぷんです。
Shirasu J
2012年02月24日 06:21
アホが馬鹿を騙す図式ということですね。

この記事へのトラックバック