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zoom RSS 過去の歴史的事実を取扱う場合の盲点・問題点

<<   作成日時 : 2010/05/06 18:54   >>

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議院選挙を控えて、多くの保守市民が行動する保守の視点から、どう活動すべきか思案していることと思う。また、反日団体が民主党不利とみるや、陽動作戦?の位置づけで繰り返す「南京虐殺」や「従軍慰安婦問題」などの虚偽の事実などの流布に対する対策として、一般向けのチラシや反撃のための説明文書などの作成をされていらっしゃる方も多いと思う。

そうした場合、必要となるのは、過去の歴史的事実の情報収集とその検証と文献化の作業である。
自分が欲している根拠情報が見つかれば問題ないのであるが、そうでない場合、人を説得するのであるからそれなりの準備を必要とする。

しかし、最も注意を要するのは、著作権の取扱ではないかと思う。

そこで、判例、著作権法上の規定などから、歴史的事実をまとめて文献を作成する際に、何が盲点・問題点となりやすいか説明させていただく。


最初に、扶養社の教科書の出版差し止め訴訟の事案を紹介させていただく。
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「つくる会WEBニュース」からの転載
http://www.tsukurukai.com/01_top_news/file_news/news_250.htm

第250号 平成21年 4月9日(木)

『新編 新しい歴史教科書』検定に合格!
 文部科学省は、本日(4月9日)午前、教科書検定審議会を開催し、『新編 新しい歴史教科書』(自由社版)の検定合格を正式に発表しました。
 新しい歴史教科書をつくる会は、この検定合格発表を受けて、午後1時から文科省記者クラブで会見を行い、次の「見解」を発表しました。記者会見には、藤岡信勝会長、杉原誠四郎、福地惇両副会長、鈴木尚之事務局長が出席しました。
 この教科書の作成に当たられた方々及びご支援をいただいた多くの皆様に心より感謝申し上げます。
 今後は、いよいよ採択戦に入りますが、この素晴らしい歴史教科書が、ひとりでも多くの子供たちに届けられ、教室で学ぶことができるよう一層のご協力をお願い致します。

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「つくる会」三度目の挑戦にお力添えを
ー自由社版『新しい歴史教科書』の検定合格についての見解ー
 (一)文部科学省は、本日(四月九日)午前、教科用図書検定調査審議会を開催し、『新編 新しい歴史教科書』(自由社版)の検定合格を決定しました。十二年前、歴史教科書の改善の必要を日本国民に提起した「新しい歴史教科書をつくる会」の教科書がなくなることのないようにという、多くの方々の願いがここに実を結び、今日を迎えることができました。幾多の困難を乗り越えて『新しい歴史教科書』を出し続ける快挙を成し遂げた関係者の労苦と、それを支えた皆様方の暖かいご支援に心より感謝いたします。

 (二)自由社以外の他の八社の教科書会社は、平成二十年四月に検定申請を行わず、四年前と全く変わらない教科書をそのまま今年度の採択に供することにしています。その中で、新規に参入し検定に合格した自由社版の『新編 新しい歴史教科書』は、次の三つの点で、他社の教科書にない大きな特色をもっています。
第一点は、この四年の間に改正された教育基本法を踏まえて編集した唯一の歴史教科書となっていることです。周知のように、改正された教育基本法では、その第二条で「教育の目標」を新たに定め、その中に、「公共の精神」、「伝統と文化の尊重」、「我が国と郷土を愛する」(愛国心・愛郷心)などの項目を明記しました。
 これを受けて、自由社版『新編 新しい歴史教科書』では、例えば、巻頭グラビアのページに、「そこに眠っていた歴史」というシリーズを設け、「岩宿遺跡の発見」、「高松塚とキトラ古墳」、「出雲大社」、「戦艦大和」の四つの学習テーマを配置しました。また、昭和天皇の「お言葉」を集めて特集するなど、昭和天皇について二ページにわたる記事を掲載しました。これは戦後の教科書の歴史において画期的なことです。
 第二点は、学力向上と言語活動を重視した新学習指導要領の方針を、先取りして実現した歴史教科書になっていることです。例えば、歴史用語を一定字数の言葉で正確に定義した各章の「まとめ」は、正確な知識を定着させ、歴史の大きな流れの理解に導く手がかりとなっています。また、一点ごとの図版資料にワンポイントの説明を付して知識の充実を図るなどの工夫もこらされています。
 第三に、他社の四年前に採択された教科書を精密に比較検討し、歴史的に最も正確な記述に努めたことです。さらに、文科省による丹念な検定を経たことにより、史実の正確性が高められ、表現が改善されたことも付け加えておきます。
 以上のことから、自由社の歴史教科書は、最新の、最も工夫された歴史教科書になっているものと自負しております。この教科書は、五月上旬に発売される市販本『日本人の歴史教科書』(自由社)の中に全文が収録されます。

 (三)この度、「つくる会」の歴史教科書を自由社から発行することになった経緯について、ここで簡単に触れておきます。「つくる会」の歴史教科書は、『新しい歴史教科書』(初版)と『改訂版 新しい歴史教科書』の二度にわたって、扶桑社から発行しました。当会は三度目も同社からの継続発行を強く望んでいました。ところが扶桑社は、つくる会の教科書を「右寄り過ぎる」と事実に反する批判をし、「つくる会」と絶縁して独自に執筆者を選定し、教科書名も変え、子会社・育鵬社を設立して教科書をつくると通告して来ました。
扶桑社が子会社・育鵬社から別個の教科書を出すことになれば、「つくる会」の設立趣意書に基づく教科書は自動的に廃刊・消滅ということになります。そこで、運動団体としての「つくる会」は、「つくる会」の教科書を絶やさないため、新たな出版社を見つけ、「つくる会」の教科書を出し続けることを決意しました。その結果、自由社の協力を得て、関係者の驚異的な努力で新しい教科書を作り上げ、昨年四月に検定申請しました。
 ところが、扶桑社(育鵬社)は、当初表明していた昨年の検定に申請せず、扶桑社の現行版である『改訂版 新しい歴史教科書』(代表執筆者・藤岡信勝)を、自ら批判していたにもかかわらず、そのまま供給すべく今年の採択に臨む方針に切り換えてきました。しかし、この方針は「つくる会」の執筆者の承諾を得たものではありません。そのため、当然ながら「つくる会」の著者グループは、著作権を行使して扶桑社の歴史教科書は出版しないよう求めました。しかし、扶桑社はその要求を無視することを公言しました。これは、著者の著作権・人格権を踏みにじるのみならず、自ら「欠陥商品」との烙印を押した教科書を二年間も中学生に使わせようとするものであり、二重の意味で商業道徳に悖る行為です。
 そこで、つくる会の著者グループは、著者の教育的良心を守り、教育界の混乱を避けるという公益のため、四月十日までと規則で決まっている教科書会社から文科省への「教科書書目」の届出を、扶桑社がしないように求める仮処分を裁判所に申請しました。しかし、裁判所は、「教科書書目の提出は、出版の準備行為ではあるが出版行為ではないから著者の著作権を侵害しない」という奇妙な理由で却下してしまいました。
その結果、採択にはどちらも「代表執筆者・藤岡信勝」の二種類の教科書が俎上に乗るという前代未聞の珍事態が現出することになりました。出版差し止めの訴訟(本訴)は継続中ですから、扶桑社を選択した教育委員会や学校は、原告の訴えが認められれば採択のやり直しを迫られることになります。しかし、当会としては、そのことよりも、四年前の扶桑社版と、それよりも明らかに進歩した自由社版を比べて、よりよい方を選択していただきたいと切に望むものです。

(四)昨年(平成二十年度)に行われた小学校教科書の採択事務に関して文部科学省は、平成二十年四月十日付で各地の教育委員会に通知を発し、「新たに文部科学大臣の検定を経たものがないことにかんがみ、例えば、採択事務にかかる調査研究について、前回の採択替えにおいて用いた調査資料を適宜利用するなど、採択手続の一部を簡略化することも可能である」としました。
 しかし、今年度の中学校教科書の採択事務については、事情が異なります。少なくとも「社会・歴史的分野」の教科書については、昨年度のような「簡略化」を行わず、通常の採択時と同様の手続きに従って、全ての教科書について新たに調査資料を作成することを各地の教育委員会に通知するよう文部科学大臣に当会として申し入れました。
 各地の教育委員会と私立学校が、改正教育基本法で示された「教育目標」と、今年度から前倒しで適用されることになっている新学習指導要領に照らして、最も優れた歴史教科書を選ぶことを期待しております。

平成二十一年四月九日
                         新しい歴史教科書をつくる会

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しかし、判決は、原告(執筆者)の訴えを却下したものとなった。
判決の解説は下記サイトが参考となる。

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ブログ「駒沢公園行政書士事務所日記」からの転載

http://ootsuka.livedoor.biz/archives/51925903.html

(途中省略)

4 本件許諾契約が解除により終了するか否か

契約解除の成否について、原告に信義則上解除権を認めるべき事情の変更があったとは認められないとして、解除権行使による出版許諾契約の終了を裁判所は認めていません(66頁)。
結論として、原告らが求めた平成22年3月1日以降の本件記述を含む教科書等の出版、販売及び頒布の差止は認められませんでした。
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■コメント

教科書検定制度や教科書の「寿命」(使用期間)が良く分かる事案です。
教科書作りにあたって当事者間では口頭で出版契約が締結されていましたが、使用期間(発行期間)については業界慣行などから次期改訂教科書発行までと判断されました。
「つくる会」は、会長人事などを巡って混乱し、有力メンバーの一部が分裂して「日本教育再生機構」を設立したことから、被告出版社(扶桑社)は従来通りの教科書編集出版作業をすることができなくなってしまい、改訂版の取扱いについては別会社(育鵬社)を立ち上げるなど対応に追われることとなりました。
既存の教科書は扶桑社で、今後の新しい教科書については、「つくる会」は自由社で、「日本教育再生機構」は育鵬社で出版するカタチとなったわけです。
いずれにしても、執筆者がヘソを曲げると教科書関連書籍である教師用指導書や副教材(ドリル)などの制作にも影響が生じるでしょうから、出版社も大変です。
なお、「つくる会」は本件訴訟について控訴しないことを表明しています(後掲「新しい歴史教科書をつくる会」ウェブサイト参照)。
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一言で言えば、執筆者の承諾を得たものではない、教科書の販売が可能となったことを意味する。

そこで、その事実を知った者が、悪用しそうなことが一つある。
それは、係争中の出版社の本(特に執筆者が出版社販売停止を求めているケース)にをネタ本とすることなのだ。(執筆者、出版社ともに、新たな係争はこりごりと考えているかもしれない心理が盲点?)

しかし、こんなやり方は、許されるものではない。

それでは、次に合法的なやり方で著作権侵害とならない方法があるので紹介する。

それは、著作権切れの著作物を購入し、それをネタ本とすることである。

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「著作権切れの著作物について」 からの転載
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Desert/8804/lec6.html

著作権切れの著作物とは
「著作権切れ」は厳密には「著作権の保護期間が終了した」ことを指します。
その他に、著作権法が出来る前の著作物も著作物ではなく、パブリックドメインの仲間です。(※)
そもそも、著作権は「一定期間は書いた人が独占するが、その期間が終われば「パブリックドメイン(公共の)」誰でも自由に利用」出来るものです。
著作権保護期間が終了した著作物が社会に開放されることで、私たちの文化の向上が図られます。
(途中省略)
保護期間について
保護期間は、それぞれの国の法律で定められています。
法律の制定にあたっては、世界的に見て著作者側の方が立場が強いところが多く、著作権の保護期間は次第に延長されてはいますが、その期間を過ぎた作品は「パブリックドメイン」として自由に利用できるのは前述の通りです。
なお、国同士で著作権の保護期間が異なる場合は、ベルヌ条約加盟国相互間の場合、短い方が適用されると考えればいいでしょう。

◆◆◆ 例  著作権保護期間がJ国50年、U国70年の場合 ◆◆◆
J国国民が自国内で自国の著作物を使う場合・・・・50年
U国国民が自国内で自国の著作物を使う場合・・・・70年
J国国民がJ国内でU国の著作物を使う場合・・・・50年
U国国民がU国内でJ国の著作物を使う場合・・・・50年
………………………………………………………………………………

さて、これを読んで気がつくことが一つある。

著作権切れの本であれば、ネタ本としてどう引用しようがどう改変しようが自由であるという解釈はできよう。
従って、著作権切れの本のネタから、他人が書いた本をさも自分が書いたように装うこと(なりすまし)は可能と思われるが、あなたがもし、なりすましを嫌う真正日本人で執筆者の立場ならやるだろうか?
私なら絶対にやらない。

さて、
ネット上では、歴史モノ中心のブログもある。良い話、ためになる話、感動する話もあるが、以上の理由などから、私は、出典を明示しないものは、ほとんど読まないことにしている。

一方、教科書も出典を明示していないものが多い。前述の扶養社の歴史読本の中にも歴史専門家が書いているのに出典を明示していない本もある。伝聞を纏めて書いているのかと言いたいのである。
伝聞で書く本が現れれば、出典を明示しないブログを肯定する理由となるからだ。

一応、教科書を作成する場合でも文献引用の場合は、それなりの手続きが必要であることが確認できる。

………………………………………………………………………………
http://www.cric.or.jp/qa/hajime/hajime7.html

●教科書への掲載
学校教育の目的上必要と認められる限度で教科書に掲載できる。ただし、著作者への通知と著作権者への一定の補償金の支払いが必要。教科書に掲載された著作物は、視覚障害、発達障害その他の傷害により教科書に掲載された著作物を使用することが困難な児童又は生徒の学習の用に供するため、当該教科書に用いられている文字、図形等の拡大その他必要な方式により複製することができる。
………………………………………………………………………………

次に教科書の著作権については、下記の2つのサイトの情報から出版社側の権利意識は非常に高いと思われる。

http://questionbox.jp.msn.com/qa881239.html
http://www.textbook.or.jp/copyright.html

従って、教科書からの引用は躊躇った方が賢明と思われる。

時折、前述の出版社の本の中で書かれていることと、内容が酷似している一部のブログを散見することがあるが、出版社側はその気になれば出典を確実に明示できる状態にあるはずなので、単に啓蒙用であったとしても
出版社側から違法性を指摘されるのではないかと、つい余計な心配までしてしまったことを最後に告白する次第である。


(補足)
・本原稿は、著作権に係る一般論として説明したものであり、著作権問題に関する個別解釈については自己責任において調査、判断される様、お願いします。
・歴史専門家でない方が、南京虐殺や従軍慰安婦などの題材を扱うチラシを作成するのであれば、歴史問題を扱う団体や専門家に相談するのが賢明だと思います。

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中国の問題点 櫻井よしこ
上海万博が開幕して、沢山の日本人が、中国を訪問することになるだろう。 ...続きを見る
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拡散 行きつけの飲食店等に子供手当てチラシをおいてもらおう
http://ameblo.jp/tsuyoinihon/entry-10527300480.html
詳しくは記事を読んでください。
強い日本
2010/05/06 20:30
私が時々行く、居酒屋にはなんとピースボートのポスターがはってあります
Shirasu J
2010/05/07 19:32

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