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zoom RSS 大東亜戦争を総括するために 不審点の整理をどうするか?

<<   作成日時 : 2015/12/18 18:15   >>

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本稿は、自民党が進める歴史認識検証作業において、「大東亜戦争総括すべき論」を述べる方々向けの原稿である。

私は、大東亜戦争総括はすべきだと思っている。
しかし、その作業に、有能な歴史研究者が数人、専門で取り組んで、10年近い歳月を要するのではないかと、現時点ではみている。

その理由は、それなりに読み込んでいる方なら、お気づきのことであろうが、情報隠蔽はもちろんであるが、戦史の改竄が津々浦々で行われ現在に至っている可能性があるのだ。主だったものをあげると次のようになる。

―――――――――――――――――

(開戦から終戦、GHQ占領期における、主な不審点)

・開戦に至るプロセスにおいて不審な点が散見されること
・真珠湾攻撃前後の経緯で不審な点が認められること
・ミッドウエー海戦は作戦計画段階および作戦実施ならびに敗北後の処置において、有意義な提言が何度も黙殺され、不自然な意思決定が相次ぎ、その後の情報隠蔽が徹底して行われていること
・山本五十六の戦死とその処理に関しても不審な点が認められること
・終戦工作についても不審な点が認められること

(東京裁判に係わる不審な点)
・終戦後いち早く、海軍関係者内で、想定問答集がつくられたとの情報があること
・米内光政が日本を代表して、GHQボナー・フェラーズと折衝し、昭和天皇訴追回避と一緒に海軍幹部の量刑回避に努めた確認されていること

(GHQとの対応に係わる不審な点)
・GHQの下部機関に設置された、歴史編纂課に、旧陸・海参謀クラスが多数参加していること
・GHQのウイロビーは、マッカーサーのご機嫌とりのために、マッカーサー戦史を編纂したこと

―――――――――――――――――

このような状況を経て、東京裁判が行われ、海軍想定シナリオどおりの判決が導かれ、戦史の細部はマッカーサー戦史に沿った、戦史編纂されるに至ったのではないかと推理するに至るのである。

このような言論環境の中で、海軍は善玉を演じ、その一環として山本五十六記念館が設立され、真珠湾攻撃が映画化され、陸軍は一方的に悪役を押し付けられたのではないかと私は推理するのである。

さて、公式文書扱いに近い、戦史叢書はどういう評価になっているのか?

―――――――――――――――――

戦史叢書
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%A6%E5%8F%B2%E5%8F%A2%E6%9B%B8

内容にかかわるもの

「戦史部における戦史研究のあり方」では下記が指摘された。
1.学術的研究ではなく、概説史に近い。
2.旧軍関係者による執筆であり、身内による作成と言う性格を免れない。
3.執筆者の位階は参謀職にあった者が多く、「参謀史観」「参謀の視点でしか戦争を見ていない」という批判がある。
4.旧陸海軍の対立を戦史部まで引きずり、2軍を統一した戦史として刊行できなかった[22]。特に「開戦経緯」にはその影響が大きい。
5.対抗戦史の研究が作戦に偏重しており、戦略レベルの分析が不足している。
6.名目上は上述のように、自衛隊の教育に資する旨が謳われているが、実際には上記の欠陥により機能不全となっている点がある。

―――――――――――――――――

一方で、執筆者たちが係ったであろう、ミッドウエー海戦の後始末はどうだったか?

ミッドウエー海戦の敗北 隠蔽の手口について
http://nihonshitanbou.blog.fc2.com/blog-entry-7.html

この種の組織的隠蔽工作に係わった、関係者が書き、推敲に係わったであろう文献が、果たして信頼できるシロモノなのか?

中川八洋は、帝国海軍出身者の中で安心して読める言論人を、池田清、千早正隆、冨永謙吾の3人に限定されるとしている。

―――――――――――――――――

http://nakagawayatsuhiro.hatenablog.com/entry/2014/09/11/150943

戦後日本で、日本人騙しの悪意がなく、嘘や間違いが少ない帝国海軍に関する著作を出版した帝国海軍出身者は、池田清/千早正隆/冨永謙吾などに限定される。良心があったのは、おそらくこの三名。この三名の著作以外で、安心して読めるものはない。

 とりわけ、山本五十六が書き残した手紙などは、自分の本心をカムフラージュするためのアリバイ工作ばかり。“騙しの達人”山本五十六のアリバイづくりに最も活用されたのが、海兵同期の「親友」で親英米(対米戦争反対論)の堀悌吉だった。堀のような仁徳の高い人物も、山本にかかれば「バカアホ間抜け」の定冠詞がついてしまった。友人は選ばなければ、仁徳など台無し。

―――――――――――――――――

これは、中川八洋なりに史料批判した結果である。
また、何かと批判の多い「山本五十六の大罪」などで引用される文献についても、中川八洋説を鵜呑みにすれば、信用できそうだということにはなる。(「山本五十六の大罪」は100%そのとおりかどうか確証はないが参考資料の出典くらいは書いてある。)

同様のことを、生出寿が、その著者「昭和天皇に背いた伏見宮元帥」のあとがきにて、かく述べている。

―――――――――――――――――

すでに太平洋戦争後四十余年を過ぎたが、日本海軍の肝心な真相はまだ不明になっている。肝心な真相とは、国際的な見識を以ていたはずの海軍が、なぜ不見識と言うほかない太平洋戦争に突入し、しかも戦前には考えもつかないような大敗をしたかです。
それが不明のままになっているのは、どうやら海軍関係者たちが、それを解明するカギになっている三人の重要人物について、ほとんど口を閉ざしているからのようである。
三人の重要人物とは、海軍部内で神格化されていた東郷平八郎元帥、不可侵の皇族軍令部総長であった伏見宮博恭王元帥、それに真珠湾攻撃とマレー沖海戦で花々しい名声を博して劇的に戦死した連合艦隊司令長官の山本五十六元帥である。

―――――――――――――――――

要するに、戦史関係の書類は、作成者の素性、戦時中の所属などを勘案して、再評価する必要があるのだ。

そして、中川八洋説を鵜呑みにすれば、大東亜戦争の総括するには、巷にあまりに変な本が多すぎて、その整理だけでも大変な状況にあるのだ。

では、私は、どうしているか?
大丈夫そうと思われる人の本を選び、その意図、素性、生きざま等を吟味しつつ、比較して読むようにしている。

ここで、史料批判とは何を指すのか?考えてみたい。

歴史学的には、こういうことだと、Wikipediaに書かれている。

―――――――――――――――――

史料批判
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%B2%E6%96%99%E6%89%B9%E5%88%A4


偽文書でないかどうか(真偽)
史料が作られた時・場所・人間関係を吟味する(来歴)
オリジナルの史料かどうか(本源性)
錯誤と虚偽

―――――――――――――――――

歴史研究者が、素人向けに、大上段に偉そうに語ってきたことではあるが、歴史研究するに際しての原則論である。工場等で工作機械を安全に操作し、モノを制作する次元のこととなんら本質的に変わるものではない。

かように戦史の整理は、大変だと思われるのだ。
味方だと思っていた集団が実は…………………

拙ブログの読者の皆様なら、こう書けばもうお気づきになられているであろう。

そういうことなのだ。

それゆえ、大東亜戦争の総括、言葉で語るほど生易しい作業ではないのである。素人レベルの私でさえ、しかるべき本を探しあて読んで、どうみても不審点だらけではないかと、立ち往生せざるを得ない実態があるのだ。

それほどまでに、不審な点が随所に散見される、いや散見されるという前提で歴史書を眺めなくてはならない実態にある、ということなのである。

拙ブログが、ときに、近現代史のテーマで出稿するのは、見落とされてきたことが多々あるだろうという前提で調べ直した結果なのだ。

最後に、

戦史ものについては、作者の戦時中の所属、所属部署での隠蔽工作の有無、作者による錯誤と虚偽の有無の視点から史料批判し、内容吟味するは、必須であること

海軍関係者の本の中では、上述の中川八洋の紹介する3人のほかに
東京裁判史観が支配する言論界にあって、身辺の危険を顧みず、ただ一人山本五十六凡将論を唱えた、「生出寿」
現場第一線で真珠湾攻撃に参加、実体験しかつ目撃したことを比較的客観的筆致で示した、「淵田美津雄」
戦績的に名将という評価はないが、筋を通す理論家として知られ、終戦工作のための海軍大将になることを拒んだが大局的に受け入れ、終戦後は隠棲し極貧の中で生涯を終えた、「井上成美」

については、戦史叢書の執筆や推敲を担当した(親ソ派?)参謀クラスよりは、錯誤と虚偽が少ない可能性大であることを指摘し、本稿を終える。

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