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zoom RSS GHQ占領期 我々は検閲実態を正確に知るべきだ!

<<   作成日時 : 2015/11/25 07:02   >>

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数日前の原稿に関して

GHQ占領時代の検閲 なぜ検閲作業者がまったく名乗りでないのか?
http://nihonnococoro.at.webry.info/201511/article_18.html

HN「道灌山」さんという方から、実際に検閲業務に係わった方が執筆した「GHQ検閲官」という本が存在しているとの情報提供があった。

そこで、「GHQ検閲官」を読んでみた。作業実態について、当事者しか知り得ないことが具体的かつ詳細に亘って、綴られていると判断するに至った。

以下、「GHQ検閲官」という本に書かれている内容について、再編集、加筆等を行ない、推定される検閲実施体制ならびに作業実態等について取り纏めた。

―――――――――――――――――

「GHQ管理官」の著者が指摘する検閲の概要


・検閲管理組織
博多の場合は、米軍第三民間検閲局

・民間検閲局が設置された場所
東京、大阪、福岡、札幌、名古屋

・検閲作業者の募集
GHQの支局単位での募集
博多の場合は、米軍第三民間検閲局

・募集時期
博多の場合、昭和21年10月中旬以降

・募集単位
支局単位で最低100人?
博多の場合、昭和21年10月中旬、朝日新聞広告で100人

・検閲作業者に求められる資格
特になし

・受験者
15歳から70歳

・検閲試験の倍率
実質、10倍?

・試験内容
一次試験、二次試験を経て採用の可否を決定
筆記試験中心

・合格者
東大英文学教官、在米滞在40年以上
性別は、男6女4のウエート。男がやや多い?

・検閲試験合格者に必要な語学レベル
同時通訳レベル?

・著者在任期間
昭和21年10月28日〜昭和21年12月27日

・誓約事項
日英領分で守秘義務に係わる誓約書を提出
違反した場合はいかなる処分を受けても不服申し立てしない

・検閲作業前の研修
検閲要項の丸暗記
ヒアリング、デイクテーション
検閲要項の暗記テストは4日間

・検閲作業前の研修講師
二世の女性複数
二世の女性研修講師の態度は、日本人を見下し、乱暴な言葉遣いだった

・検閲作業マニュアル
名称:検閲要項(丸暗記を要求される)
取り扱い:厳秘
マニュアル文の参照:検閲者に強制的に覚えさせる(覚えたかどうかを確認する試験が4日間実施された)

・検閲対象の手紙
10通に1通、無差別に開封して全文読破
検閲したものについて再抽出して再度検閲(検閲者の作業状況把握)

・検閲された手紙の取り扱い
摘発、翻訳して上司が判断、上司に報告

・検閲要項で定める摘発対象の手紙
(1)大東亜戦争中の大東亜共栄圏のスローガンや日本軍の行動を讃美したもの
(2)逆にこれを非難しなもの
(3)マッカーサー総司令官を讃美したもの
(4)逆にこれをののしったもの
(5)占領軍を非難したもの
(6)逆にこれを歓迎したもの
(7)占領軍に対する直接行動を示唆したもの
(8)占領軍将兵の言行を讃美したもの
(9)逆にその非行を暴露したもの
(10)広島・長崎の原爆投下に言及したもの
(11)現に審議中の新憲法に対する賛否両論
(12)闇取引を現に行っているもの、または企てているもの
(13)著しくエロチック、ポルノグラフィックな内容の手紙
(14)この種の文書の配布を行っているもの。企てているもの
(15)海外から違法に持ち込まれた手紙や文書
(16)海外の反米分子との連絡を示唆する書状
(17)日本語簡易化、漢字制限化への反響

・翻訳対象
事前に指定されたもの、および上司から指示あったもの

・上司に報告すべき対象
検閲作業者の判断

・検閲作業者
試験に合格した?日本人
日系二世

・検閲作業者の所属
私信第二課第六係(著者の場合)

・検閲作業者の職位
検閲係兼翻訳係

・管理者
テーブル・マスター(DAC)
係長
課長

・勤務日
週休2日制(土曜、日曜が休み)

・勤務時間
8時開始17時終了
昼休みは12時〜13時
休息は10時と15時、各10分

・勤務管理
三回以上遅刻したら首
理由なき欠勤は首
欠勤した者は次の配給の権利を失う
トイレの回数まで監視

・執務室の配置
大きなテーブルに男6人、女4人が左右に分かれて向かい合って座る

・検印
検閲係専用の検印を配布
検閲した封筒に検印(「押印)

・熟練検閲者の一日の作業量
封書20通、葉書50枚、翻訳2件(著者勤務2カ月目の実績)

・作業記録
検閲作業者別に詳細に記録(検閲した手紙の数、摘発した手紙の数、翻訳した数)

・作業の対価
日給払い、比較的高給

・昇給
徹底した能力主義
昇給決定は随時

・プレスコードの存在
著者は知っていた

・表記について
新聞における「大東亜戦争」の表記は「GHQ検閲官」出版時点でもタブー

・検閲作業者であることの出版物における告白
平成6年時点において出版社による削除要求有り


・検閲作業の違憲認識
著者は検閲が違憲であることを知っていた

・検閲した手紙文に係わる印象
悲惨な心境、生活ぶりを綴ったものが大半
新憲法に言及した手紙は一通もない


注:編集著作権は、拙ブログ管理人に帰属します。無断転載されない様、お願いします。

―――――――――――――――――

GHQ検閲官

121頁

米軍の検閲を最も詳細に論じているのは、やはり江藤氏が著した次の二冊であろう。
(1)『一九四六年憲法』(文藝春秋、一九八〇年)
(2)『閉ざされた言語空間・占領軍の検閲と戦後日本』(文藝春秋、平成元年)
 江藤氏は私よりずっと年下だが、戦後の「言論の自由」なるものに疑問を抱き、渡米後現地の資料で米軍検閲の実態を知り、この問題の研究にのめり込んで行った方である。その記述は私自身の経験に照らしても大筋において正しい。
 ただ一つ、この「闇の世界」に属した八千ないし一万名の日本人(私もその一人だが)、あとでは革新自治体の首長、大会社の役員、著名なジャーナリスト、大学教授などになったインテリたちのうち、経歴にCCD勤務の事実を記している者は一人もいない、という江藤氏の発言は、少し言い過ぎの感がある。正しくは「ほとんどない」と言うべきであろう。
 なぜならば、かく申す私などは、自分のCCD勤務の事実を隠したことなど一度もなく、常に堂々と履歴書に記載して来たからである(その複雑な心境についてはあとでまた触れる)。

―――――――――――――――――

これらは、「GHQ検閲官」の記述から、今日的なビジネス常識に照らし、客観的視点を以てビジネスライクに書き直し、転記、再編集、一部加筆し、まとめた情報である。
本来なら、この本の著者がまとめて提示すべき性格の文書であるが、著者はそうしなかった。こう書いてくれたら、深刻な検閲実態であったことを、もっと早く共有化できたと思わずにはいられない。
しかし、私は、著者を責める気にはなれない。著者は、8000〜10000人もの人がダンマリし続けてきたことを正々堂々告白したからだ。

改めて、検閲作業の全貌を見渡すと、客観的に言うところの、「GHQによる民主化」の一環とは思えない。こういう経緯を通じて、言論弾圧がアメリカ主導で、少なくとも平成6年まで続いた(著者が翻訳した本のあとがきの削除要求を含めると)ことは、特筆されるべきことである。明らかに、入念に事前準備・計画され、募集・採用試験・研修・昇給・業務管理全般について、マニュアルないし手順書によってほぼ文章化され、組織的に管理されていると私は解する。

アメリカ政府の文書公開手続きに詳しい方におかれては、拙ブログがイメージするマニュアルが存在している可能性大なので、是非チャレンジいただきたいところである。

アメリカ軍は、文章化されたマニュアルに従い、「検閲」を詳細かつ組織的に計画、実行した可能性大なのである。

「自由な国」アメリカは、敗戦国の言論弾圧を少なくとも40年間続けたのである。

「自由な国」アメリカは、恥ずべきことをしたのである。(私は親米派ではあるが)

なお、検閲作業に係わった人の性別が、著者のテーブルでは6割が男、4割は女とあるため、私は、語学レベル的に、海外滞在経験が長かった在外公館関係者、外務省職員が相当数含まれていると推定する。それ以外は、英語教師のうちの上級レベルであろうと推定する。


以上

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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
掲題書籍は、当方利用の仙台市図書館にも所蔵あり。筆者の甲斐弦氏についてはウィキペディアで紹介あり。毎回記事を拝読しています。ネットで一番信頼のおけるブログとして、感謝に堪えません。
青木明(HN)
2015/11/25 07:32
過分なるお褒めの言葉を頂戴し、大変有難く、お礼申し上げます。
本稿、アメリカ政府文書公開請求することを狙いとして出稿しました。著者の甲斐さんの意を汲んで、その時代の英文マニュアル等の発見に繋がればと願っております。
管理人
2015/11/25 12:11
追加投稿で恐縮です。既にご承知かと存じますが、参考まで。(NHK放送につき、鵜呑みには出来ないかも知れません)
知られざる“同胞監視” - NHK クローズアップ現代
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail02_3425_all.html
【GHQ言論統制】日本を監視していた「日本人検閲官たち」の告白 〔敗戦〕 - YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=-sbN9_jITzY
青木明(HN)
2015/11/26 04:09
情報ありがとうございます。
学生が多かったという情報、参考になりました。
管理人
2015/11/26 05:34

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