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zoom RSS 安倍首相の中央アジア訪問 一石三鳥効果を狙っている?

<<   作成日時 : 2015/10/28 06:02   >>

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安倍首相の中央アジア訪問については、今回、読売が、かなりの紙面を割いて、訪問国の現状について紹介している。
さて、拙ブログは、首相に同行しているはずの、世界最大の販売部数を誇る新聞社の記者が、過去3年間、外遊先でほとんど出稿してこなかったことを、再三批判しつつ独自の視点で観察し続けてきた。

別に、拙ブログ管理人は、外交分野の専門家ではない。
だが、都内ならば、どこに行けばどの国のどういう情報が得られるか、どの程度の情報がどこにあるのか、くらいは知っている。実際、あちこちの資料室みたいなところは、一通り、訪問済みである。
また、この種の調査活動している、外務省の外郭団体の名称くらいは、知っている。そういう調査を行う専門家と称する方々が日頃、どういうスタイルで仕事をしているのか、大体知っているつもりである。
そういう経験があって書いている。
従って、まったく素人という訳ではない。かといって、今回の訪問国を専門としているのでもない。

が、公開されている情報を繋ぎ併せると、今回の中央アジア訪問は、将来的に一石三鳥効果が見込めそうであり、その事を読者の皆様と共有化したい動機で、出稿することとした。


◎一石三鳥効果その一(天然ガス輸入多様化の突破口)

さて、今回の訪問で、驚いたのは、今時珍しい、永世中立国がロシアの周辺に存在し、その国が、エネルギー資源の産出国であることだ。

倉山満は、「嘘だらけの日露近現代史」にてかく論評している。

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265頁
トルクメニスタンはカスピ海の石油や天然資源で豊かに暮らせ、時の独裁者もとい大統領のニヤゾフが「軍隊廃止宣言」「永世中立国宣言」をして国際政治にかかわらないという姿勢を取っていたので、こういうところには顔を出しません。ニヤゾフは石油があるので国民から税金を取らずに生きていけますし、自らの偉大さをたたえるのに忙しいので軍国主義のような面倒なことはやっていられないのです。彼は町中の地名に自分の名前をつけたので郵便局が困ったという独裁者ですが(中略)
なぜこの国が独立国家として生き残れるのか、不思議で仕方がありません。

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要するに、中央アジアの「奇国」に安倍首相は触手を伸ばしたということだ。

駐日大使は、かく自国紹介している。

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http://www.nippon.com/ja/people/e00079/

石油・天然ガス分野で合弁事業を模索
——ベルディムハメドフ大統領は今年3月、国連防災世界会議に出席するため日本を訪問しました。その時に、日本経団連幹部とも会談されましたが、経済面協力強化についてはどのような見通しですか。
大使 トルクメニスタンでは「メイド・イン・ジャパン」の製品に対する信頼感が強い。このような日本への信頼のベースもあり、両国が取り組む大規模なプロジェクトができないか検討されている。トルクメニスタンは石油・天然ガスの生成、化学製品の生産などに力を入れており、これらの分野で両国の合弁会社をつくり、協力して生産できないかという話だ。

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合弁という言葉に、外交的に大きな意味があることはわかる。合弁して、どこに何を?

既に、ネット界の事情通の人は、かく論評している。

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http://www.news-us.jp/article/428559619.html

83 :<丶`∀´>(´・ω・`)(`ハ´  )さん@\(^o^)/:2015/10/24(土) 23:27:53.32 ID:1cXQ8R9s.net
>>57
トルクメニスタンで天然ガスプラント
(2兆円規模)の話を決めたじゃん。
今まで中国しか買い手がいなかった同国のガスを
インド方面にも送れるようになるという
中国への嫌がらせも込み。

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ただ、この種のことは、事前に予測されていたようである。

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ついに動き出した中央アジアの北朝鮮、トルクメニスタンの天然ガス輸出計画
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/38770?page=2

トルクメニスタンのグルバングル・マリクグルイェヴィチ・ベルディムハメドフ大統領が、パイプラインによる天然ガスの輸出を段階的に増加していくことを発表。これはエネルギー供給面において中国経済の原動力となり、また中央アジアの北朝鮮と呼ばれたトルクメニスタンの経済成長を大きく後押しするものとして期待されている。この2国間のパイプライン資源基盤としては、バグタリーク第二ガス処理プラントの建設計画が発表され、トルクメニスタン内閣会議で決定した。

http://gendai.ismedia.jp/articles/-/38770?page=3

トルクメニスタンから、世界第一位・第二位の人口大国である、中国・インドへ向けたガスパイプラインの建設と天然ガスの輸出が始まろうとしている。人口26億、世界人口の約4分の1に向けた天然ガス輸出は、当然、トルクメニスタンにとって非常にポテンシャルの高いプロジェクトである。

http://www.sankei.com/economy/news/150907/ecn1509070003-n1.html

安倍首相、10月に中央アジア歴訪 トルクメニスタンで日本5社がガス汚染物除去装置建設へ

 三菱商事、千代田化工建設、双日、伊藤忠商事、日揮の5社が連合で、中央アジアのトルクメニスタンの天然ガス田で硫化水素など環境汚染物質を除去するガス前処理装置を建設することが6日、分かった。国営トルクメンガスが事業主体で、総事業費約1兆円のうち日本側は約7千億〜8千億円を資金調達し、邦銀や国際協力銀行(JBIC)、日本貿易保険(NEXI)を通じて支援する。安倍晋三首相が10月下旬に予定している中央アジア5カ国歴訪の際に協力を表明することで調整している。

 トルクメニスタンの天然ガス埋蔵量は24兆3千億立方メートルとされ、世界4位の産出国。なかでもガルキニシュのガス田は13兆〜21兆立方メートルといわれ、ガス田では世界2位の埋蔵量になる。

 ガルキニシュのガスはこれまで主に中国に輸出されてきたが、新たにインドまでを結ぶガスパイプライン(TAPI)を造り、インドやパキスタンへ輸出する計画がある。ガス輸出には開発地点で大規模なガス分離装置建設が不可欠で、トルクメニスタン側が日本政府に協力を打診していた。

―――――――――――――――――

つまり、首相が訪問することで、両国間の絆が確認された前提で、トルクメニスタンの国家プロジェクトを日本企業が担う、ということになるのだ。

そういう視点から、トルクメニスタン訪問による効果は、三つあるようだ。

・日本企業の受注確保
・中共中心だったエネルギー供給を他国への振り向け拡大(中共包囲網の形成)
・インド向けに天然ガス供給が可能となった場合、日本が輸入する天然ガス価格引き下げ?(日本が各国から輸入する天然ガス価格は、世界の市場価格の2倍程度の価格で購入している?)

特に、三つ目の事項は、メジャー等に井戸を独占され、高い天然ガス価格での輸入を余儀なくされる日本にとっては、将来的に美味しい話となるだろう。
トルクメニスタンから直接輸入しなくても、トルクメニスタン輸出分のバーター、商社取引分のバーター、三角貿易、電力融通みたいなやり方で、トルクメニスタンの天然ガスを購入できる可能性があるのだ。

すなわち、トルクメニスタンは、天然ガス輸入先多様化の突破口となる期待があるのだ!


◎一石三鳥効果その二(モンゴル訪問の意味)

さて、今回の訪問先、本命は、モンゴルであることは確かだが、安倍首相は、モンゴルを経済的にテコ入れすることで、モンゴルの経済をより発展させ、今の韓国並に押し上げることを狙っていると私は見る。
それは、二股外交に走り出した韓国という国が、東アジアのバルカン半島となることへの布石である。
すなわち、モンゴルの経済発展はモンゴルの軍事的影響力が増し、二股外交に走り出した韓国が、北への備えを放棄できない状況をつくるのに、どうしても必要となるのである。
実は、10年近く前に、私の知人でモンゴル事案で係わっていた方がいる。モンゴルは当時の日本の最重点地点として指定されていたそうである。
さて、今回のモンゴル訪問、ロシアに対する牽制も含まれる。ロシアは、極東地域の経済発展を望んでいる。しかし、プーチンは北方領土の返還には消極的である。
ロシアは、シベリア鉄道でたくさんの貨車で何かを運び、経済上の大動脈としたいのであろう。
しかし、扱う荷物が無さすぎる?状態にあるようだ。

シベリア鉄道は、今、モンゴルの上部に敷設されている。

シベリア鉄道
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B7%E3%83%99%E3%83%AA%E3%82%A2%E9%89%84%E9%81%93

安倍首相は、モンゴルから産出されるものを、シベリア鉄道に乗せる目論みのようである。
これだと、シベリア鉄道もそれなりに、潤う。プーチン来日をしきりに求めていた事実とも符合する。

その状況で、ロシアが北方領土返還に消極的である場合、安倍首相は、今回の訪問国数カ国を東西に横断する鉄道敷設を、これら諸国に提案することを日露外交交渉の切り札とできる可能性がある。
すなわち、北方領土返還交渉を拒否した場合、シベリア鉄道の相当部分が無用の長物と化すのである!
核兵器は持たなくても、莫大な経済支援などしなくても、ロシアが、北方領土返還を前提とする交渉に応じざるを得ない外交シナリオが見い出せるのである!


◎一石三鳥効果その三(特別会計の歳出削減となるか?)

安倍首相は、携帯電話料金の引き下げを指示し、現在その検討が進められている。たぶん、実現するだろう。
家計においては、消費税引き上げの影響を相殺する効果はあるだろう。
同じような視点でみれば、エネルギー特別会計での歳出削減を見込み(その分一般会計に廻せる余地が増える)、トルクメニスタンに触手を伸ばしたと思えなくもない。

トルクメニスタンとの合弁事業が本格化すれば、日本企業が取引コントロールできる天然ガスは増える。トルクメニスタンが安価で天然ガス供給を近隣諸国に行うとして、「その地域に供給する天然ガス供給枠」と「日本に天然ガスを供給する枠」を交換することで、日本は、安い天然ガスを輸入できる可能性が出てきた。

エネルギー価格が安くなるということは、エネルギー特別会計に支出する必要がなくなることを意味する。

エネルギー特別会計は、二兆円規模だそうである。

エネルギー対策特別会計
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%8D%E3%83%AB%E3%82%AE%E3%83%BC%E5%AF%BE%E7%AD%96%E7%89%B9%E5%88%A5%E4%BC%9A%E8%A8%88

これを読むと、省エネルギー関連予算、発電用施設周辺地域整備法の規定に基づく交付金の交付あたりは、認定事業について税額控除することで対処できそうな気がする。

すなわち、エネルギー特別会計での歳出を削減できれば、消費税率の更なる引き上げを遅らせることができるかもしれないのである。

参考までに、NEDOの予算を眺めてみたい。

NEDOの予算 <1319億円>
http://www.nedo.go.jp/introducing/yosan.html

これらは基本的に通産マターである。

一方で文科省マターの、学術振興会予算は3000億円だそうである。

学術振興会予算
http://www.jsps.go.jp/aboutus/index5.html

財務省は、国立大学への補助金削減を進めている。財務省は、補助金を年間1%ずつ削減し、大学に民間との共同研究拡大を求めている。民間との共同研究拡大は、必然的にNEDO予算への申請が増えることを意味する。大学の先生は、民間企業側に申請作業を任せるのは自明であるからだ。
結果として、文系学部のスリム化と学術振興予算のスリム化に向かうということなのだろう。

予算内訳の概要を眺めただけだが、研究成果を金で評価したとして、NEDO事案の方が、即効性があり、国家的にメリットはありそうだ。

ただ、学術振興会予算を削減すると、事業仕分けした、蓮舫みたいな政治的評価を受けることとなるので、今は、悟られないように、財務省は個別事案に見せかけ、潜行していると私は見ている。

いずれにせよ、トルクメニスタンとの合弁は、国家予算的な面においてもメリットがあるとみていいだろう。


以上、安倍首相の中央アジア訪問に関連する、一石三鳥効果について、述べさせていただいた。

モンゴル関係においては、安全保障上、北方領土返還交渉の切り札となる可能性ある別の事案が存在している可能性があり、北方領土返還に関心ある方は、モンゴルについて調査されんことを推奨する。

首相官邸、外務省の訪問関係資料はまだ読んでいないが、読んで、更なる効果を発見した場合は、追加出稿することを宣言し、本稿を終えることとする。

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