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zoom RSS 刑事告発までは来たが「重大いじめ事案の被害者」の選択肢が限られている現状を変えなくて本当によいのか?

<<   作成日時 : 2012/07/17 23:56   >>

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本テーマでいろいろ書いてきたが、今回は被害者家族の視点で書かせていただく。

大津いじめ自殺事案については、口諦疫以来、久しぶりの大騒動となり、国民各層がその処理の行方に重大な関心を持ってしまった点において、教育行政の大きな汚点として歴史に残る事件となると予測している。

いじめ被害者の生徒の方には、改めてご冥福をお祈りする次第である。

さて、大津いじめ自殺事案は、事件発生当初から騒動となり表面化するまで、学校、教育委員会、地元警察が加害者側の立場であったと疑われても仕方ないことが、報道内容から確認されている。

事実関係については、もっとも確度が高いと思われる片山さつき議員からの情報によれば、加害者の親がかなりのパフォーマンスをしたことが、事件解明を遅らせた原因とのことである。

・大津の関係者達からかなり、突っ込んた内情も含めて、事情を聞きました。
http://satsuki-katayama.livedoor.biz/archives/7269667.html

そして、やっと刑事告訴できるところまで来たが、これはスタートラインに過ぎない。

これまでの経緯を振り返って、教育委員会、学校、警察までもが被害者家族に非協力という、絶望的状況の中でここまでこぎつけられたのは、被害者のお父さんの熱意と粘り腰がなければ不可能だっただろう。私が当事者ならとてもここまで頑張れる自信はない。

――――――――――――――――――――――――
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120717-OYT1T00016.htm

大津自殺、暴行容疑などで同級生ら告訴へ
 大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒(当時13歳)がいじめを苦に自殺したとされる問題で、男子生徒の父親が、加害者とされる同級生らを暴行容疑などで18日にも大津署に刑事告訴することがわかった。
 関係者によると、父親は、男子生徒の自殺後の昨年10、11月に計2回行われた全校アンケートに記述された校内での暴力などのうち立件できる容疑全てを捜査するよう求めるという。父親はこれまで計3回、同署に被害届を提出しようとしたが、受理されなかった。
 父親らは同級生3人とその保護者、市を相手取り約7720万円の損害賠償を求め大津地裁に提訴。その中で同級生側は「いじめでなく遊びだった」などとして請求棄却を求める答弁書を提出している。

(2012年7月17日07時04分 読売新聞)
――――――――――――――――――――――――

この2週間ほどの動きを振り返り、世論に認知させ、刑事捜査が本格化し、民事訴訟の被告側の裁判方針不一致(市側が和解、加害者側が徹底抗戦の意思表示)を表面化させた中での刑事告訴は、戦術的にはうまいやり方だと思う。
この手法は、見習うべき点があると私は思う。

ただ、まだ安心できる状況ではないと思われるため、
報道されている少ない情報を元に、被害者ご家族は事故後あの状況でどうすべきだったかという視点にて書かせていただく。

まず、自殺か他殺かであるが、自殺とするのが不自然だと判断するならその旨、まず被害者家族として自殺ではないと意思表示すべきだったかもしれない。
そうすることで、検死や証拠保全がしっかりなされたかもしれない。

自殺と処理されたことに不満なら、警察庁か国会議員に陳情すべきだったかもしれない。

次に、よくわからないのは、3回も被害届提出にこだわった理由である。民事訴訟は原告側に立証義務が課せられていると言われている。また、民事案件をかかえているときは、警察は恣意的に民事不介入=刑事捜査停止の措置を執ることがありえるようだ。(大津警察署はどういう対応方針なのかはわからない)

次に、問題の教育委員会であるが、第三者委員会設置の選択肢を被害者側に伝えず?、市議会答弁でもごまかし身内調査で中途半端な状態で調査を打ち切ったことが確認されている。

――――――――――――――――――――――――
http://mainichi.jp/select/news/20120710k0000m040127000c.html

大津いじめ自殺:調査委設置、遺族に打診せず 市教委
毎日新聞 2012年07月10日 02時36分

 大津市で昨年10月、市立中学2年の男子生徒(当時13歳)が自殺した問題で、市教委が原因調査のために第三者委員会を設置する選択肢を男子生徒の遺族に伝えず、内部だけの調査で打ち切っていたことが分かった。文部科学省は、生徒の自殺があった場合に第三者委を早期に設置できるとの通知を出しており、「市教委の対応は指針に反している可能性が高い」としている。

 通知は、文科省が設けた外部有識者会議の1年間の議論を経て昨年6月に出された。自殺があった場合、全教員や在校生から迅速な聞き取り調査を実施。原因が学校に関わる可能性がある場合と、遺族から更なる調査の要望がある場合は、「より詳しい調査」が必要としている。

 その上で、事実の分析評価などに高度な専門性が必要な場合や、遺族が学校や教育委員会が主体となる調査を望まない場合は、「中立的な立場の専門家を加えた調査委員会を早期に設置すること」を求めた。また「遺族の要望・意見を十分に聴取し、できる限りの配慮と説明を行う必要がある」としている。

――――――――――――――――――――――――

今頃になって、遺族が求めれば、第三者による調査委員会が設置できると知らされた被害者家族側は、騙された気分だろう。

たぶん、被害者家族は、文部科学省からの通知を知らなかったのであろう。

また、教育委員会が加害者保護者の主張を受け入れ?中途半端な調査結果にていじめ調査を終了したことにしようとしたことに対し、被害者家族が「申し立て」という対抗手段を講じてはいたかどうかは不明である。

その場合、行政側のいじめ調査に関する対応に不手際があるのなら、公開質問状という手段を駆使するとか、教育委員会ではなく文部科学省や国会議員に陳情し、進捗状況を確認する方法があったはずだ。

続いて、被害届であるが、被害届は、被害者が記入することはできるが、一見すると警察官が記入することを前提としている様式のようであり、担当警察官から見て納得して記入できる情報と根拠がなければ、難癖をつけて記入できないと言うかもしれない。だから、被害届けに記入するにしてもそれなりの事実関係と根拠は自分であらかじめ準備しておく必要があると思うのだ。つまり、重大事案であればあるほど、拒否される場合に備え、準備書面は必要だということである。また、金銭的に余裕あれば、弁護士随伴での被害届提出を考慮すべきだったかもしれない。

そして、今回の被害届拒否の件については、下記参考情報を読んでいくと、そもそも被害届拒否に関する大津警察署が主張した2つの拒否理由が理由になっていないようだ。(私は、そう判断している)。

@「被害者が死亡しており、事件にするのは難しい」
A「遺書もなく、犯罪事実の認定に困難な部分がある」

この発言が本当なら、警視庁は現場の質の低下に頭を抱えているに違いない。(マスコミの誤報かもしれないが。)

そこで、犯罪事実が特定されていない中で、刑事捜査が進まず刑事告訴もできない?というジレンマをかかえた中で、仮に大津警察署が嘘の理由で被害届を拒否した?ことがわかっていたにせよ、解決までの時間損失や教育委員会や学校が事件のもみ消しに係わっており、完全な八方塞がり状況の打開のため?、世論喚起の目的で民事訴訟を先行せざるを得なかったのではないかと思われる。

だが、私が思うに、被害者として、学校、教育委員会に対し、被害者家族として要請文書にて犯罪捜査の協力要請を行う必要があったのではないかと考える。
その場合、学校、教育委員会がこの要請文書に対し協力拒否すれば、文部科学省や警察庁に直訴(第三者委員会等による調査やり直し、捜査やり直し)できる口実が生まれる。

そして、協力要請文書提出後も、教育委員会や学校側に不審な対応が見られるのであれば、公開質問状を提出し、民事訴訟は、その回答を待って対応するという手順があったかもしれない。
公開質問状に対する回答がいい加減であれば民事訴訟の根拠とするためである。

また、数々の被害事案については、漠然とした?被害届にこだわらず、細分化してリストアップすることなどにより、個々に刑事事件として捜査要請すべきであり、初回の被害届拒否の段階で県警相談係や国会議員に陳情する余地はあったかもしれない。(だが、残念なことに滋賀県選出の自民党国会議員はいない。)

http://13.xmbs.jp/ts2233-185287-ch.php?guid=on
滋賀県警察本部
警察総合相談室
077−525−0110  

ただ、7月17日にニュースになったのは、アンケート調査で確認された暴行容疑に限定した、刑事告訴なので、今後も新たな事実が確定する都度、刑事告訴事案として提出するのであろう。
刑事告訴を細分化することは、加害者にとって、その都度逮捕、聴取される等により、身柄拘束期間が増えることを意味する。
今回のように、刑事告訴事案を細分化して処理することは、身柄拘束期間が増えるかもしれない点において、重大いじめ事案加害者に対する合法的復讐となりうる可能性があるだろう。

私は、このやり方がいいかどうかは述べないが、加害者がその犯罪行為に対し、あくまで謝罪、反省せず、処罰を受けないのなら、代替措置として、細分化して刑事告訴する手法が一般化することは避けられないと思うのだ。

ただ、刑事告訴は、この事案の処理の入り口に過ぎない。
なんらかの事情で、この事案が政治利用されないとも限らないので、可能ならば、支援者を確保し被害者協力会などを結成し、ブログなどで情報発信し、陳情活動、要請活動等呼びかけるほか、市民に情報提供を呼びかける方法などがあるだろう。

実際、いじめ被害者の会があるようだ。
http://izime-higaisya.jp/
http://www.izime-higaisha.net/
ただ、旧サイトに韓日○○という表記があり、リンクサイトも少々気になる点がある。
http://izime-higaisya.jp/introduction/introduction01.html


最後に、
私は、被害者家族のご心痛、これまで受けてきた数々の理不尽な扱いについて同情を禁じ得ない。
いろいろ書いたが、頼りない教育委員会、頼りない学校が存在している限り、重大いじめ事案の被害者家族が取り得る選択肢は、公開質問、民事訴訟、国会議員への陳情くらいしかないのが実情なのだ。

現行いじめ対策(通知文書を含む)は、片山さつき議員が述べているように、当事者である教育関係者が性善説で行動する場合のみ機能することについて、我々は深刻に受け止めるべきであり、拙ブログは、性善説に頼らず、起きてしまったいじめ重大事案を社会正義の名のもとに適正に処理する視点から、提言を続けてきた。

ただ、事件後1年近くが経過し、やっと世論が事態の深刻さに気づき、世論の後押しで刑事捜査がやっと始まった今だからこそ、被害者家族の立場でこれまでの経過をもう少し情報発信できるのであればした方がいいと思う。

被害者家族の立場からすれば、私がここで書いていることは、実態を知らず無責任な内容ばかりかもしれない。
仮にそう思われていたとしても私は、重大いじめ事案の被害者家族が取り得る選択肢が非常に限定され、いじめの事実証明が非常に困難な理不尽かつ絶望的な事態をなんとか打開したいという動機から、提言し続けていることについてご理解賜りたいと心から願っている。

最後に、繰り返しになるが、本当に理不尽かつ絶望的状況の中で、ここまでこぎつけた被害者のお父さんの粘り腰に、「アッパレ!」と申し上げたい。


参考

――――――――――――――――――――――――

・「いじめ問題の処理」で指導されるべきは教育委員会ではないのか?
http://nihonnococoro.at.webry.info/201207/article_4.html

・滋賀県大津のいじめ自殺事件の件、打開策は国会議員への陳情しかない!
http://nihonnococoro.at.webry.info/201207/article_5.html

・文部科学省は全国の無能な教育委員会からいじめ対応権限と機能を取り上げるべきだ
http://nihonnococoro.at.webry.info/201207/article_7.html

・犯人隠匿、証拠隠滅対策のため文部科学省は自殺練習都市(大津市)に対し必要な措置を講じるべきだ
http://nihonnococoro.at.webry.info/201207/article_8.html

・たとえ証拠隠滅できたとしても「いじめ加害者側が社会的制裁を受ける時代」となったようです?
http://nihonnococoro.at.webry.info/201207/article_9.html

・大津いじめ自殺事件 リコールを恐れた?市長の早すぎる和解表明は新たな隠蔽を生む?
http://nihonnococoro.at.webry.info/201207/article_12.html

・大津いじめ自殺事件 教育委員会、学校の対応を検証すると……公開の場での関係者喚問は避けて通れない?
http://nihonnococoro.at.webry.info/201207/article_14.html

・滋賀県警「大津いじめ自殺事件」捜査チームは意外に手強そうだ 日教組の抗議殺到に対抗し応援メッセージを
http://nihonnococoro.at.webry.info/201207/article_15.html

・いじめ問題の提言 文部科学省は現場指導監督だけでなく、いじめ被害者家族向けに情報発信、対応すべきだ
http://nihonnococoro.at.webry.info/201207/article_16.html

・いじめ問題の提言 保護者と学校は校内犯罪処理のノウハウと手順を共有化すべきだ
http://nihonnococoro.at.webry.info/201207/article_17.html


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最低でも暴行、傷害、恐喝、強盗で刑事立件してもらいたい。
遺族の母親が全く見えてこないんが気にかかります。
coffee
2012/07/18 00:05
何か事情があると思います。
その事情を教育長は知っているのではないかと考えます。だから、教育長は裁判に強気なんでしょう。
Shirasu J
2012/07/18 00:13

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